13日行われたオールスターの試合後、なぜか薄暗い球場の裏通路をレッドソックスのデビッド・オルティスと並んで歩くことになった。
イチローがスピーチを…
下から見上げれば、193センチ104キロの彼の巨体は他の者を押しつぶしそうな威圧感がある。
その威圧感に圧倒されながらも、なんとか確認したかったのはオールスターのジンクスについて。イチローが出場した昨年までの過去9年、2002年の引き分けを除けばすべてア・リーグが勝利を収めてきた。それをア・リーグの選手に言わせれば、こういうことになる。
「イチローが試合前にスピーチをしているからだ」
「今年もやったぜ」
始まりははっきりしないが、毎年のようにイチローを担いだのが、このオルティスだったのだという。
「イチローが、言いたいことがあるそうだ」と。
今年はどうだったのか? 足早に歩く彼に聞きたかったのはそれだけだったが、前日のホームランダービーを制した大男は白い歯を見せていった。
「今年もやったぜ。最高だったよ」
「なんと言ったのか?」との問いには、「“Bleep … bleep bleep … National League …bleeeeeeeeep … National - bleep」と、書き表すことのできないようなスラングを並べた。
ありきたりのフレーズではなく
「本当に?」と聞き返せば、「ガハハハハ」と笑っただけでイエスともノーとも言わなかったが、少なくとも、「ナ・リーグをやっつけようぜ」という、ありきたりのフレーズではなかったようだ。
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