信じられないという思いの中に、自分を最後までコントロールできたという何とも言えない達成感があった。後続に追いつかれる苦しい展開の中、最後まで自分を見失わずに目の前の1打、そして「今この瞬間」に集中することができた。これまで積み重ねてきた努力が「優勝」という名の甘い果実に昇華する瞬間を、宮里藍は心の底から味わい尽くした。
これまで出場15試合中5勝
22日まで行われた米女子ツアーのセーフウェー・クラシックで、宮里藍は3日間で一度も首位の座を譲り渡すことなく今季5勝目を飾った。
米ツアーでの日本選手の年間5勝は、岡本綾子が賞金女王となった1987年に挙げた4勝を抜いて単独最多勝記録。カナダ女子オープンは(26日~29日)は15位に終わり、2週連続優勝はならなかったものの、今季これまで米女子ツアー出場15試合で、5勝を含めて10位以内に7度も入っている。
かつて「無敵の女王」と呼ばれたアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)やロレーナ・オチョア(メキシコ)が成し遂げてきた常勝の道。宮里藍は世界ランクで1位、賞金ランクは申ジエ(韓国)に次いで2位につけ(29日現在)、彼女たちの偉業を引き継ぐかのようだ。
簡単な勝利などない
いとも簡単に勝ち星を重ねているように見えるが、一つとして簡単な勝利などない。とりわけセーフウェー・クラシックでは後続に3打差をつけて迎えた最終日、「気持ちに体がついていかなかった」と前半2つのボギーを叩き、気がつけば世界ランク1位の座を争うライバル、クリスティ・カー(米)に追いつかれた。
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