いま英国ではサッカーを伝えるテレビニュースや新聞記事で、「カミカゼ」という言葉をよく見聞きする。きっかけは先日、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のアレックス・ファーガソン監督が、記者会見でライバルチームをこう皮肉ったからだ。
6選手を170億円で獲得
「この2、3年間、ものすごい巨額の富を持った人たちがサッカークラブのオーナーになった。だから自身のお金をカミカゼのごとく使うのだ」
ファーガソン監督は「シティー」とはひと言も言わなかったが、これが同じマンチェスターを本拠地とする宿敵のマンチェスター・シティーを指していることは明白だ。今夏はスペイン代表のダビド・シルバやイングランド代表のジェームス・ミルナーなど主力級6選手を計1億2730万ポンド(約170億円)で獲得した。
マンUの1年間の総収入に匹敵
シティーは2008年夏にアラブ首長国連邦・アブダビの王族、マンスール殿下が買収。この2年間、潤沢なオイルマネーをバックに選手補強に使った総額は、実に3億8045万ポンド(現在のレートで約506億円)に上る。現在、世界第3位の規模のマンUの1年間の総収入に匹敵する。
このファーガソン発言以来、英国メディアはシティーの大盤振る舞いを「カミカゼ・スペンディング」つまり「カミカゼ大出費」と形容するようになった。「カミカゼ・シティー」と書いた新聞もある。
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