15日まで行われた男子ゴルフの今季メジャー最終戦、全米プロ選手権の舞台となったのはウィスコンシン州コーラーにあるウィスリングストレーツ・コース(7507ヤード、パー72)。1200を越すバンカーが点在し、小高い丘に登ってコース全体を眺めれば、バンカーの合間に芝があるという表現も大げさではない。
意外な光景
大会初日のこと。ちょっとした丘の上からコースを眺めていると、ちょっと意外な光景が目に飛び込んできた。
左手にサンドボックスと呼ばれる11番。右手にはエンドレスバイトと名付けられた16番がある。その二つのロングホールを隔てているのは、ここでも無数のバンカー。
このあたりは大会を通じて比較的ギャラリーの少なかった場所だが、このときは両コース沿いにファンがあふれていた。
タイガーへの一方通行にならず
11番にはタイガー・ウッズがいた。その彼を追い、多くのファンがミシガン湖を右手に見ながら、ゆっくりと歩く。
その隣――ミシガン湖を左手に臨む16番では石川遼とリッキー・ファウラー(米)がプレーしていた。そのとき、11番と16番にはさまれた道を進む人の波が、タイガーへの一方通行ではなく、両方向に流れていたのである。
クリーンなプレースタイル
そうした交錯する人の動きを生み出したのは、おそらく日米のゴルフ界の次世代を担うであろう石川とファウラーが一緒に回っていたからだろう。
18歳と21歳。ともに色鮮やかなウエアを好むことで知られるが、ファンの目はそんなこと以上に互いの磨かれたテクニック、静かな物腰、礼節をわきまえたクリーンなプレースタイルに引きつけられていた。
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