今シーズンの最大のターゲットにしているベルリンマラソン(9月25日、ドイツ)まで2カ月を切っている。その調整レースとして、私は釧路湿原マラソン(北海道)の30キロを選んだ。春以降のトレーニングで脚がどれだけできあがっているのか。心がどれだけタフになっているのか。秋に向けた強化の中間点で、そのへんをチェックしておきたかった。
■絶好のコンディションでスタート
7月31日、午前9時半のスタート時点の気温は16.5度。通り雨があがり、空は厚い雲に覆われている。太陽が顔を出す気配は全くない。肌に当たる風は冷たい。
これは絶好のコンディションではないですか。「釧路まで来てよかった」と、この時点でもう思った。曇天を見上げて、私はにやにやする。これなら、何の心配もストレスもなくスタートできる。
釧路に来る前に立てていた目標タイムは最低でも2時間30分(1キロ=5分ペース)、できれば2時間20分(1キロ=4分40秒ペース)。しかし、このコンディションなら2時間30分は掛からないだろう。そういう予測のもとに走り始めた。
「序盤は無理をせず、そろりとレースに入る」というのが、今回の第一のテーマだ。余裕を持って走りながら、エネルギー消費を最小限に抑え、正しいフォームを探る。
2日前に3キロのレースペース走で体に刺激を入れ、前日は完全休養としたコンディショニングがうまくいったのかもしれない。脚の運びがシャープで、腰高のフォームをすぐに見つけることができた。こうなると気持ちよく走れる。
最初の5キロは23分17秒。ちょっと速過ぎるかもしれないと思い、よりリラックスして走ることにする。新釧路川の堤防の上が向かい風だったこともあり、次の5キロは23分46秒。少々リラックスし過ぎだろうか。
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