アジア最大の写真・映像機器展示会「CP+」が9日、横浜市で開幕した。デジタルカメラ各社は小型軽量のレンズ交換式「ミラーレス」製品に力を入れるほか、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)との連携を強めた製品をそろえ、若い顧客を開拓する。キヤノンとニコンは一眼レフカメラの最上級機種を投入。デジカメの世界出荷が鈍る中、需要の喚起を狙う。
富士フイルムはコンパクトカメラに無線LAN(構内情報通信網)機能を搭載し、スマホやタブレット端末に画像を送信できる新製品を展示。「フェイスブック」などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に写真を掲載する使い方を提案する。
ソニーも撮影した写真や動画をパソコンやスマホ、家庭用ゲーム機で共有できる新サービス「プレイメモリーズ」を紹介した。高機能
のカメラを搭載したスマホの普及で、若い世代ではデジカメ離れが進んでいる。スマホや家電との融合で利用者獲得を目指す。
会場で目立ったのが市場が成長しているミラーレスカメラだ。オリンパスはかつてフィルムカメラの人気機種だった「OMシリーズ」を復活させたミラーレス「OM―D」を展示。「これまで以上に心を込めてお届けする」(幹部)と、傷ついたブランドイメージの回復に懸命だ。富士フイルムは18日に発売するミラーレス新製品「X―Pro1」(店頭予想価格は15万円前後)で、上級者を取り込む。
キヤノンとニコンはそれぞれ、五輪開催年に合わせて3月に発売する最上位機種を展示した。いずれも店頭予想価格が65万円前後だが「予約は好調」(ニコン)という。
カメラ映像機器工業会(CIPA)は9日、デジカメの世界出荷台数が2012年は前年比1.6%増の1億1730万台になるとの見通しを発表した。コンパクトが前年比0.8%減の9900万台と落ち込む。11年は東日本大震災やタイの洪水の影響で生産が減り、4.9%減の1億1550万台だった。
展示会は12日までの4日間開催。会期中に約5万人の来場を見込む。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス、フェイスブック、デジタルカメラ、スマホ、スマートフォン、富士フイルム、デジカメ各社、ペンタックス、東芝、リコー、ソニー
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