夏休みを目前に控えた今、夏の行楽や旅行に備えてデジタルカメラの新調を考えている方も多いだろう。
2010年は、春にモデルを一新したメーカーが多い中で、その後もデジタル一眼を中心に新製品が登場してきた。注目のソニーの「NEX」をはじめ、パナソニックの「LUMIX G」シリーズなど、高画質とコンパクトを兼ね備えた一眼が新製品として店頭に並んでいる。春モデルの各機種も発売当初より価格がこなれてきて、気になっていたカメラをお得に入手できるチャンスだ。
ここでは、この夏に手に入れたい最新機種&注目機種を、「レンズ交換式」「高倍率ズーム機」「コンパクト」の3つのカテゴリーに分けて紹介する。
【レンズ交換式】


ソニーの「NEX-5K」は、従来のデジタル一眼レフ“α”と同じAPS-C サイズのセンサーを採用しながら、軽量コンパクトなパッケージに収めたデジタル一眼。1420万画素のCMOSセンサー、高速画像処理エンジン「BIONZ」の搭載で、クリアな画質を実現。フルHDの動画も撮影できる。ズームレンズキットは、27~82.5mmの標準ズームが付属。24mmの薄型レンズ、27~300mmの望遠ズーム(今秋発売)もある。
「NEX-3K」は、上位モデルのNEX-5Kと基本的なスペックは同じ。最大の違いは動画撮影で、NEX-5KのフルHDがNEX-3KではHDになる点。それ以外はサイズが少し大きい程度の差なので、静止画メインならNEX-3Kを選ぼう。


パナソニックの「LUMIX DMC-G2K」は、画面へのタッチで操作できるレンズ交換式の一眼カメラ。タッチした場所にピントが合う直感的な操作が可能で、動画撮影中に静止画も撮影できる機能も便利。ボケ味を生かした一眼ならではの表現はHD動画でも効果を発揮する。マニュアル撮影もできるなど、一眼入門者からベテランまで満足できる1台だ。
「LUMIX DMC-G10K」は、液晶式ファインダーを備え、液晶モニターと併用して画像を確認できるWライブビューを搭載。いずれも視野率は約100%で、構図をしっかり確認できる。フィルムで撮ったような表現ができるフィルムモードもある。


オリンパスイメージングの「Lite E-PL1」は、OLYMPUS PENシリーズの入門モデルで、ストロボを内蔵する。最適なモードで撮れる「iAUTO」には、新しく「ライブガイド」を搭載。液晶画面に映った画像を見ながら、「色の鮮やかさを変える」「背景をぼかす」といった効果を選ぶだけで好みの写真が撮れる。HD動画は専用ボタンで録画を開始できる。
リコーのデジカメ「GXR P10」本体と組み合わせて使う、交換式カメラユニットのラインアップに、10.7倍ズームと裏面照射型のCMOSセンサーを搭載した「RICOH LENS P10 28-300mm」が加わった。本体とのセット商品がこの「GXR P10 KIT」である。低ノイズ撮影や高速連写も可能。
キヤノンの「EOS Kiss X4」は、エントリークラスの一眼レフながら、上位モデル並みの1800万画素センサーを搭載。毎秒30フレームのフルHD動画も撮影できる。3:2比率の3型液晶、最高3.7コマ/秒の高速連写などもX3からの進化点だ。


【高倍率ズーム機】

ソニーの「Cyber-shot DSC-H55」は、広角25mm からの10倍ズームレンズを搭載したコンパクトズーム。同社のHX5Vの弟分で、HX5Vの裏面照射型CMOSセンサーがH55ではCCDになる。またGPS機能はなく、動画撮影機能はフルHDからHDになる。違いはその程度であり、使い勝手のいい10倍ズーム機として魅力的な1台である。
ニコンの「COOLPIX S6000」は、10倍ズームコンパクト「S8000」の姉妹機。光学ズームは7倍になるが、暗い場所でもきれいに撮れる「夜撮りキレイテクノロジー」や、ステレオ音声付きHD動画撮影機能などは踏襲する。色は赤と黒、銀、茶の4色。
リコーの「CX3」は、コンパクト機「CXシリーズ」の最新モデル。裏面照射型CMOSセンサーとノイズ低減機能を新採用し、暗い場所での撮影時に出るノイズを大幅に低減させた。広角28mmからの10.7倍ズームを備える。





カシオ計算機の「EXILIM Hi-ZOOM EX-H15」は、CIPA(カメラ映像機器工業会)規格による測定値では1回の充電で約1000枚もの撮影ができるため、小旅行なら充電器を持ち歩かなくても済みそうだ。広角24mmからの10倍ズームレンズで、多彩なフレーミングが可能。HD動画の撮影機能も備える。きょう体にはピンク、茶、銀、黒の4色を用意する。
富士フイルムの「FinePix F80EXR」は、ペット自動検出機能を搭載する10倍ズームカメラ。広角27mmからの10倍ズーム、スーパーCCDハニカムEXRセンサーを搭載する。1回のシャッターでピント位置を変えて連写し、ボケ味がある写真を合成する「ぼかしコントロール」などの機能も備える。きょう体は銀、赤、黒、ピンクの4色。


パナソニックの「LUMIX DMC-TZ10」は、GPS機能を内蔵し、撮影した国や地域名、ランドマーク名称を記録したり、現地時刻に自動設定したりできる。ステレオ音声対応のHD動画撮影機能もある。25~300mmの12倍光学ズームで幅広い構図に対応する。
ソニーの「Cyber-shot DSC-HX5V」は、同社のH55の上位機種で、フルHD動画やGPSの機能を搭載する。裏面照射型のCMOSセンサー「Exmor R」の採用で低ノイズを実現。フラッシュを使わず夜景をきれいに撮影できる「手持ち夜景モード」を備える。


HOYAの「PENTAX X90」は、26~676mmの26倍ズームレンズを搭載する上級者向けカメラ。液晶モニターに加えて電子ビューファインダーで構図を確認できる。シャッター優先、絞り優先、マニュアルの撮影モードを備え、凝った写真を撮れる。
富士フイルムの「FinePix HS10」は、裏面照射型CMOSセンサーを搭載。ズームは手動式で、24~720mmを自在に扱える。フルHD動画撮影時でも30倍ズームは有効。風景写真から動く物体を消す機能や、スイングするだけでパノラマ撮影する機能がある。

【コンパクト】


パナソニックの「LUMIX DMC-FX70」は、タッチパネル式液晶で簡単撮影をアシストする。HD動画撮影時には、あらかじめ画面上でタッチした被写体にピントが自動的に追従する機能や、タッチした被写体にピントを合わせる機能を備える。写真でもタッチ操作は有効。24mmの広角からの5倍ズーム、1410万画素CCDなど基本機能も十分だ。
キヤノンの「IXY 30S」は、高感度時のノイズ発生を抑えた裏面照射型CMOSセンサーと、キヤノン独自の映像エンジン「DIGIC」を組み合わせた「HS SYSTEM」の採用で、暗い場所でもきれいな写真が撮れる。レンズもF2.0と明るく、速いシャッタースピードで撮影可能。広角28mmからの3.8倍ズームを搭載する。


HOYAの「PENTAX Optio W90」は、水辺で使う夏に安心な防水カメラ。水深6mで連続2時間の撮影が可能。高さ1.2mからの耐衝撃、耐寒、防塵(ぼうじん)性能も備える。レンズは広角28mmからの光学5倍ズーム。きょう体の色は、緑と黒にオレンジが加わった。
カシオ計算機の「EXILIM ZOOM EX-Z2000」は、広角26mmからの5倍ズームを搭載した上級コンパクト。3型で46万画素の高精細液晶モニターを搭載。夜景や逆光などの環境を解析して最適な設定で撮影する「プレミアムオート」や、HD動画撮影など機能も豊富。


富士フイルムの「FinePix Z700EXR」は、犬と猫の顔を認識するペット自動検出機能を搭載した第1号機。3.5型と大型のディスプレイはタッチ操作が可能。画像は撮影シーンや顔情報などで検索でき、サムネイルとプレビューの2画面表示で素早く再生できる。
パナソニックの「LUMIX DMC-FX66」は、画像の特徴を自動判別して、画像にシャープネス処理やスムージング処理などを施す「超解像技術」を搭載。光学5倍ズームの売れ筋モデルで、発売当初の約3万5000円から価格がこなれ、2万円台前半で購入できる。

(フリーライター 岩元直久)
[日経パソコン2010年7月12日号の記事を基に再構成]
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