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シリア軍精鋭部隊の幹部が離脱か

2012/7/6付
ニュースソース
日本経済新聞 電子版

 【カイロ=共同】ロイター通信は5日、親シリア政府のニュースサイトや反体制派の情報として、シリア政府軍の精鋭部隊、共和国防衛隊の幹部でアサド大統領の友人でもあるマナフ・タラス准将が政権を離脱してトルコに逃亡したと伝えた。シリア政府は確認していない。

 事実なら、シリアで昨年3月に反体制デモが本格化して以降、アサド政権中枢から初めての離反となる。タラス氏は近く、反体制派への合流を発表するという。

 タラス氏はイスラム教スンニ派に属し、アサド氏を頂点とするアラウィ派主体の政権を支えるスンニ派の代表格だった。タラス氏の離反はスンニ派富裕層の政権離れを加速させる可能性がある。

 タラス氏は46歳のアサド氏と同世代で、軍の士官コースで一緒に学んだ友人同士。父ムスタファ・タラス氏は、アサド氏の父ハフェズ・アサド前大統領時代から現アサド政権の2004年まで30年以上、国防相を務めた元政権重鎮。

 反体制派筋によると、マナフ・タラス氏は昨年から、スンニ派主体の反体制派を武力弾圧するアサド政権の方針に反対し、アサド氏と対立。首都ダマスカスの自宅で事実上、軟禁状態に置かれていた。

 ムスタファ・タラス氏は病気治療を理由にフランスに滞在中。マナフ・タラス氏もトルコ経由でフランスに向かう予定という。

 共和国防衛隊はアサド政権指導部の警護やダマスカス防衛を担当するとされる精鋭部隊。アサド氏の弟マーヒル氏が司令官を務める。


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