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首相「日本の発言力強化したい」 欧州歴訪へ出発

2014/4/29付
ニュースソース
日本経済新聞 電子版

 安倍晋三首相は29日昼、羽田空港から政府専用機で欧州歴訪に出発した。10日間の日程で英仏独など6カ国を訪問。民主主義や法の支配などの価値観を共有する国と連携する「地球儀を俯瞰する外交」の一環で、欧州諸国と経済と安全保障を軸とする重層的な関係構築を目指す。緊迫するウクライナ情勢を巡っても意見交換する。

欧州に向け出発する安倍首相と昭恵夫人(29日、羽田空港)=共同

欧州に向け出発する安倍首相と昭恵夫人(29日、羽田空港)=共同

 首相は出発に先立ち、羽田空港で記者団に「日本と価値観を共有する欧州との関係を強化し、日本の発言力を強化したい」と述べ、ウクライナ情勢については「話し合いを通じた平和的解決に向け、欧州とどのような協力をしていくべきか率直な意見交換をしたい」と語った。

 首相は5月8日まで、ドイツを皮切りに英国、ポルトガル、スペイン、フランス、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)が本部を置くベルギーを訪れる。5月6~7日にパリで開催する経済協力開発機構(OECD)の閣僚理事会で基調講演し、自身の経済政策「アベノミクス」の実績や6月に策定する新成長戦略について説明する方針。

 欧州諸国との一連の首脳会談では、経済、安全保障を中心に、政治、文化、スポーツなど幅広い分野で関係を強化する方針で一致する。民主主義や法の支配など基本的価値の共有も確認。「力による現状変更の試みはアジア太平洋地域にとって共通の懸念」として沖縄県の尖閣諸島周辺を含む海洋進出を続ける中国をけん制する。


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