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ももクロ、初のAKB超え タレントパワーランキング
日経エンタテインメント!

2013/6/24 6:30
ニュースソース
日本経済新聞 電子版

 多くのグループがしのぎを削ることから「戦国時代」などと称される女子アイドル。「日経エンタテインメント!」誌が2013年6月号で発表した最新のタレントパワーランキング調査ではついに“下克上”の結果が出た。長らくシーンの先頭を走ってきたAKB48を、2012年末の『紅白歌合戦』初出場以来、躍進が続くももいろクローバーZ(以下、ももクロ)が、僅差ながら初めて抜いたのだ。コアなファンが複数枚買うことも多い、CDセールスの面ではまだまだAKB48が圧倒的だが、ファン以外も含めた関心度の広がりを表すタレントパワースコアで見ると、今はももクロに勢いがあるという結果になった。

 ももクロは、2011年4月に「ももいろクローバーZ」と改名して以降、スコアがずっと右肩上がりの傾向にある。特に、大きく伸びたのが2012年5月と同年11月の調査だ。

[左]タレントパワーランキングの女性グループ部門で、ももいろクローバーZのスコアが僅差ながらもAKB48を上回った
[右]ももいろクローバーZは、2012年以降にスコアが急伸している

[左]タレントパワーランキングの女性グループ部門で、ももいろクローバーZのスコアが僅差ながらもAKB48を上回った
[右]ももいろクローバーZは、2012年以降にスコアが急伸している

 前者は、2011年に発売した1stアルバム『バトル アンド ロマンス』が「CDショップ大賞」を受賞したほか、初の横浜アリーナコンサートを2日間開催し、その場で夏の西武ドーム公演を発表するなど、ライブ会場が一気に拡大。音楽ファン、アイドルファンからの支持が強まった時期といえる。後者の2012年11月という時期には、北川景子主演の『悪夢ちゃん』で初めてテレビドラマ主題歌を担当し、歌番組やバラエティーなどの露出が増加。CDだけでなく、カラオケや配信でもロングヒットとなるなど、お茶の間層へもファンを広げた時期だ。

[左]ももいろクローバーZは2008年結成。2010年5月『行くぜっ!怪盗少女』でメジャーデビュー。2011年4月、早見あかりの脱退を経て、「Z」へと改名。8月4日には横浜・日産スタジアムで単独コンサートを開催する(写真:加藤康)
[右]2005年に初公演したAKB48は、2006年2月に『桜の花びらたち』でメジャーデビュー。6月8日に横浜・日産スタジアムで「AKB48スーパーフェスティバル」を開催。第5回選抜総選挙の結果を発表した(写真:辺見真也)

[左]ももいろクローバーZは2008年結成。2010年5月『行くぜっ!怪盗少女』でメジャーデビュー。2011年4月、早見あかりの脱退を経て、「Z」へと改名。8月4日には横浜・日産スタジアムで単独コンサートを開催する(写真:加藤康)
[右]2005年に初公演したAKB48は、2006年2月に『桜の花びらたち』でメジャーデビュー。6月8日に横浜・日産スタジアムで「AKB48スーパーフェスティバル」を開催。第5回選抜総選挙の結果を発表した(写真:辺見真也)

■10代女子に強いももクロ

 AKB48のタレントパワースコアは、2012年2月の調査までは順調に伸びていたものの、絶対的エースと呼ばれた前田敦子が卒業を発表した3月以降の調査から、低下が続いている。昨今はHKT48乃木坂46などの関連グループが力をつけてきたことや、恋愛に関する報道でグループを離れるメンバーが相次いだことなども影響を与えていそうだ。2012年8月には結成当初からの目標であった東京ドーム公演を開催。「チーム4」を廃止して3チーム制に戻したり、インドネシアのJKT48や上海のSNH48にメンバーを移籍させたりするなど衝撃的な“組閣”も行った。だが、コアファン以外はその刺激に麻痺(まひ)してきたのか、浮上には至っていない。

 世代&男女別のスコアを見ると、ももクロは10代女性や20代男性などで、AKB48を上回っている。特に、10代女性によるランキングでは、全タレント中15位という高評価を得た。AKB48は30代以上の男女では、ももクロと互角、あるいはわずかに上回る。グループの冠番組や個人でのテレビ出演などが多いため、年配層への浸透度はAKB48が上と見ることができそうだ。

性別・年代別に見たももクロとAKB48のタレントパワースコアの違い

性別・年代別に見たももクロとAKB48のタレントパワースコアの違い

 4月発売の最新アルバム『5TH DIMENSION』は、発売1週間で自己最高となる20万枚近くを売り上げるなど、その勢いはまだまだ衰える気配がないももいろクローバーZ。6月に行われたシングル選抜総選挙で初めて立候補制を導入し、板野友美や河西智美、秋元才加ら在籍期間の長いメンバーが卒業を発表するなど、変革期を迎えているAKB48。ともに今年は7万人収容の日産スタジアムでライブを行う。2強の時代はしばらく続きそうだ。

 なお、女性ボーカルグループ全体を見ると、ももクロ、AKB48のさらに上に、Perfumeが位置する。2012年後半は初のアジアツアーを開催し、音楽ファンの間で話題に。2013年2月には『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』の主題歌を歌い、親子層での関心度を高めた。こうした結果、PerfumeもAKB48をスコアで上回っている。

 一方、女子アイドル個々人についてタレントパワースコアを見ると、こちらはAKB48のメンバーが上位を独占している。AKB48は音楽のほか、ドラマ、CM、グラビア、イベントなどの分野で個人活動を行うメンバーが多いことから、個々の名前の浸透度では、他のグループを圧倒している。ももクロは、リーダーの百田夏菜子が、島崎遥香と並んで12位というのが最高だった。

■「個人戦」はAKB48の圧勝

 個人部門でトップとなったのは、大島優子。前回の選抜総選挙で1位、2012年秋からはチームKのキャプテンを務めるなど、前田が抜けた後のAKB48の“顔”としてグループを引っ張る存在だ。

 2012年の総選挙でトップ3に入った渡辺麻友柏木由紀を抑え、2位には篠田麻里子が入った。彼女は、雑誌やファッション関係のCM出演が多いため、女性層の支持が高いのが特徴。“参考記録”だが、3位には2012年にグループを卒業した前田敦子が続いている。

 2012年と比較可能なメンバーのなかでは、渡辺麻友や松井珠理奈横山由依などがポイントを伸ばしている。いずれも次世代の中心となることを期待されているメンバーで、世代交代に向けての準備は少しずつ進んでいるようだ。

(*前田敦子は既に卒業済みだが、参考値としてランキングに入れた。図中の写真:辺見真也)

(*前田敦子は既に卒業済みだが、参考値としてランキングに入れた。図中の写真:辺見真也)

(ライター つのはず誠)

[日経エンタテインメント! 2013年6月号の記事を基に再構成]


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