「出会いに乾杯」。昨年12月24日午後7時、松山市の居酒屋「夢の家本店」で初めて出会った男女20人がテーブルを囲んだ。午後8時半には違う男女20人が、午後10時にはまた違う20人がテーブルにつき、クリスマスイブを楽しんだ。
■半数は市外から
居酒屋は人気の合コンスポットというわけではなく、松山市市街地の飲食店を会場とするイベント「愛タッチ」の参加店だった。食べ歩きによる市街地活性化と出会いの場の提供を狙う「街コン」イベントで、男女は決められた時刻に異なる3店に立ち寄る。
市街地の飲食店で開かれる「街コン」は、宇都宮市で2004年から続く「宮コン」が先駆けとされ、昨年、全国の主要都市で急速に広がった。
松山では昨年7月に初めて開催。3度目となる12月のイベントは320人が参加した。14日に1500人規模で開催する次回は既に女性枠の約8割が予約済み。リピート率が約7割という松山の人気イベントに育った。
参加者の約5割は松山市の外に住んでおり、大阪、兵庫、滋賀、福岡などから訪れる人もいる。参加した20代の女性はイベント後「早くいい人を見付けたい」と話した。
イベントの仕掛け人で、携帯電話サイト運営会社を経営する中山貴男氏は「出会った人どうしがその後、同じ店でデートすることもあり、地域とのつながりが生まれる」と期待している。
東日本大震災の後、友人や恋人、職場などの同僚との結び付きの大切さを実感した人々が新たな絆を模索しはじめた。
「誰かを支えたい、誰かに支えられたいと思う人が増えている」
香川県内の企業・団体で構成する「婚活」支援の団体、さぬき婚活支援協議会(高松市)の脇光雄理事長は、震災が与えた若者の意識変化を実感している。協議会から支援を受けて結婚した「成婚数」は、震災前に比べ約2倍のペースだ。
脇理事長は「女性が積極的。ホッとできる場所を求めているのではないか」と感じている。
■単身赴任者に的
仕事などを理由に四国に赴任した人向けに、隣人と時間を過ごすことを可能にする取り組みも始まった。
昨春、徳島市市街地に完成した賃貸マンション「クレエ秋田町」。入居を男性に限るこのマンションには単身赴任者が多く住む。10人ほどが同時に入れる大浴場があり、ラウンジ、フィットネスルームも付いた、いわば「下宿」だ。
個室には風呂とシャワーが付いているが、入居者のほとんどは大浴場を使っているという。
運営する徳島美装工業(徳島市)の本業はビルメンテナンスで賃貸マンションは新規事業に当たる。メンテナンスの顧客企業が社員寮や社宅を相次いで売却しており、同僚以外に知り合いが少ない単身赴任者のニーズは大きいと判断した。
東條重之社長は「入居者が参加するゴルフコンペを計画したい」と、住民同士のつながりを強めることに意欲的だ。
近年、1人で行動することを好む「お一人様」を狙った商品や店舗、サービスが増えつつあるが、震災後、「一人は不安」と感じ始めた人がいる。新たな絆を模索する動きは今年も四国で広がりを見せそうだ。
居酒屋、東條重之、テーブル
| 日経平均(円) | 9,576.01 | +22.01 | 23日 13:16 |
|---|---|---|---|
| NYダウ(ドル) | 12,938.67 | -27.02 | 22日 16:30 |
| 英FTSE100 | 5,916.55 | -11.65 | 22日 16:35 |
| ドル/円 | 80.10 - .12 | +0.07円安 | 23日 12:56 |
| ユーロ/円 | 106.17 - .22 | +0.06円安 | 23日 12:56 |
| 長期金利(%) | 0.975 | ±0.000 | 23日 12:44 |
| NY原油(ドル) | 106.28 | +0.44 | 22日 終値 |