東京電力は12日、福島第1原子力発電所2号機の原子炉圧力容器の底部の温度が午後2時過ぎに82度まで上昇したと発表した。昨年12月に「冷温停止状態」を宣言してから最も高い温度。底部の温度は保安規定で、誤差を含めて80度以下を保つよう定めている。東電は運転上の制限を満たしていないとして経済産業省原子力安全・保安院に報告した。
残り2カ所は35度程度で推移している。東電は「冷温停止状態が保たれている」との見方を示した。温度上昇の原因について、記者会見した東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「温度のふらつきが激しいため、温度計が不具合を起こしている可能性が高い」と話した。
保安院の森山善範原子力災害対策監も同様の見方を示し、「安定な状態は維持されている」とした。保安院は原子炉の状態把握のあり方などについて至急検討するよう東電に指示した。
東電は温度上昇を受け、12日午後3時半までに注水量を毎時約3トン増やし、17.4トンとした。午後4時時点の底部の温度は80.1度。
また格納容器内から放射性キセノンは検出されていないため、核分裂が連続して起こる「再臨界」の可能性は否定。ただ、念のため臨界防止用のホウ酸を1トン入れた。
底部の温度は2月に入り上昇傾向が続き、7日に注水量を増やした。温度はいったん下がったが、11日午後から再び上昇し70度を超えた。このため注水量をさらに増やしたが、12日も上昇は止まらなかった。
東京電力、福島第1原子力発電所、松本純一
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