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インサイダー取引はなぜ後を絶たないのか
経済ジャーナリスト・西野武彦

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2012/1/25 7:00
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 インサイダー取引が多発しています。

 インサイダー取引はなぜ多発するのでしょうか。その理由を挙げてみましょう。

 (1)インサイダー取引は、1989年4月に法律で禁止されるまでは、違法な行為ではなく、一般に行われていたため、他の犯罪と比べて罪悪感が少ない。

 (2)インサイダー情報を利用して株式の売買を行えば、短期間で儲(もう)かる確率が高い。

 (3)金儲けの嫌いな人はいない。

 (4)家族名義でやれば、本人と気付かれないという誤解がある。

 (5)どんな取引がインサイダー取引に該当するかなど、インサイダー取引について詳しい知識を持っている人が少ない。

 そこで、ついつい軽い気持ちでインサイダー取引に手を出してしまう人が少なくないのです。

 では、インサイダー取引はなぜ、すぐにバレてしまうのでしょうか。

 (1)東京証券取引所や証券取引等監視委員会がコンピューターを使って、怪しい取引に常に監視の目を光らせている。

 (2)情報が発表される前(株価が安い時)に買って、情報が発表された後(株価が大きく値上がりした後)に売る、家族の名義を使うなど、パターンが決まっていて、見破りやすい。

 (3)証券会社に売買記録が残っているので、調査が簡単にできる。

 (4)悪質な取引には泣く子も黙る東京地検特捜部が捜査に乗り出す。

 (5)家宅捜査、逮捕、起訴もあり得る。

 ほとんどの人が、インサイダー取引に何げなく手を出して、(4)や(5)の段階になり、初めて事の重大さに気が付き、真っ青になってしまうのです。

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