パナソニックは10日、VHS方式の家庭用ビデオレコーダー(録画再生機)の国内向け生産を昨年末で終了したことを明らかにした。ソフトを持っている人に配慮して少量生産を続けてきたが、DVDやブルーレイ・ディスク(BD)にほぼ切り替わったと判断した。かつての同社の稼ぎ頭が、発売から約35年で姿を消す。
VHS方式のビデオレコーダーは当時の松下電器産業子会社だった日本ビクター(現・JVCケンウッド)が開発し、1976年に発売。その翌年、親会社の松下も続いた。ソニーのベータ方式との規格争いを制して世界的なヒットとなり、長年にわたり松下の収益を支えた。最盛期の松下の販売台数は年100万台以上に達していた。
だが1990年代後半にDVDが登場。さらに放送のデジタル化やBDの普及などで、VHSの市場は急速に縮小。パナソニックは中国・大連などで生産を続けていた。昨年末、一部海外向け製品を除き生産を停止。在庫がなくなり次第、国内での販売は終了する見通し。今後は高いシェアを持つBDレコーダーなどに注力する。
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