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得なのか損なのか 池上彰が考えるTPP

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2011/12/18 7:00
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 環太平洋経済連携協定(TPP)への参加は、日本にとって得なのか、損なのか――。ジャーナリストの池上彰さんは自由貿易の歴史を振り返ると一つのヒントが見えてくると言う。

輸入米が日本を席巻するのか。ホノルルのスーパーで米国産のコメを手にする池上彰さん
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輸入米が日本を席巻するのか。ホノルルのスーパーで米国産のコメを手にする池上彰さん

 とても難しい話だったり、どう考えて良いのかわからなかったりする場合、私は歴史を振り返って考えるようにしています。TPPはそもそも自由貿易の中で出てきた話。自由貿易とはいったいどのようなものなのでしょうか。それについて考えてみると、ガット(関税貿易一般協定)の議論に行き着きます。

 ガットは「2度と世界大戦が起こらないように」という願いから始まりました。第2次世界大戦後、「保護主義を進めると、世界経済が縮小する。その結果、みんなが貧しくなり、再び戦争が起きてしまう。みんなが豊かになれば、戦争が起きにくくなるのではないか」という思いが広がりました。自由貿易によって各国が豊かになれば、戦争が起きにくくなる。こうした状況をつくり出すためにはどうしたら良いのでしょうか。そうした観点からTPPを見ると、また違う見方ができます。

11月の東アジアサミットでは野田首相(左)、オバマ米大統領(中央)、温家宝中国首相が顔を合わせた=ロイター
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11月の東アジアサミットでは野田首相(左)、オバマ米大統領(中央)、温家宝中国首相が顔を合わせた=ロイター

■安保としての自由貿易

 安全保障の問題として戦略的に考える必要があると思います。経済的に深く結び付いている国と国は、戦争するとお互いにとってマイナスなので、危機になると双方からストップをかける動きが起きます。そうした関係をつくっていく必要があるのではないでしょうか。

 日本の場合、中国とどう向き合っていけば良いのか。日本と中国は経済的に切っても切れない関係になっています。それをさらに深い関係にするにはどうしたら良いのか。戦略的に考えながら、貿易を考えなければいけない。その時、TPPをうまく使うやり方があるのではないでしょうか。

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貿易自由化、日本は「日中韓」「TPP」に動く


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