韓国系のオンラインゲーム大手のネクソンが14日、東京証券取引所第1部に新規上場し、1307円の初値を付けた。公募・売り出し価格(1300円)を0.5%上回るまずまずの出足で、初値で算出した株式時価総額は5559億円。その後は売りに押されがちとなり、1270円で初日の取引を終えた。
同社の収益源はゲーム内で使用するアイテム購入などの課金。50以上のタイトルを持ち、世界100カ国以上で事業展開している。2011年12月期の経常利益は前期比29%増の見通し。成長期待の高いインターネット関連分野とあって市場の関心は高かった。同社の上場が株式市場に与える影響や今後の見通しなどを市場関係者に聞いた。

「年明け後は海外での将来性を評価する動きに」
ティー・アイ・ダヴリュ(独立系調査会社)アナリスト 鈴木崇生氏
14日のネクソン株が上場後、公募・売り出し価格近辺で一進一退となっているのは、国内の関連銘柄と比較してPER(株価収益率)に割安感が乏しく、上値を追いにくい雰囲気になっているからだろう。
同業のディー・エヌ・エーをみると、海外での収益拡大への期待が出始めた一方、国内成長に鈍化の兆しが出る端境期にあり、市場には様子見ムードが強まっている。代表銘柄とされるディー・エヌ・エーがそんな状態にあるのも、ネクソンの上値追いを難しくしている。
海外では携帯端末を使ったインターネット環境が本格的に整う段階で、ゲームなどのサービス基盤は今後、本格的に構築されてくるだろう。2012年はその最初の年になる。ネクソンのコンテンツの販売能力は高く、海外での利益成長力や将来性に市場の評価が向かい始めるだろう。年明け以降は海外投資家の資金流入も期待される。海外での成長を評価する動きは日本のゲーム株全体に波及する可能性がある。
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