【ソウル=尾島島雄】韓国のサムスン電子は27日、2012年の設備投資を前年比9%増の25兆ウォン(約1兆7200億円)とする計画を発表した。主力の半導体向けは15兆ウォンで同15%増。ディスプレーは3%増の6兆6000億ウォンで大半を有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネル向けに振り向ける。同時に発表した11年10~12月期の連結決算は営業利益が5兆2964億ウォンと前年同期比76%増えた。
17日に公表したグループ投資計画の内訳に当たり、事業ごとの詳しい中身は公表していない。半導体ではメモリーに半分以上を充てるほか、システムLSI(大規模集積回路)や外部からの受託生産事業(ファウンドリー)向けに幅広く投じるとみられる。
ディスプレーは伸び率は小さいが、今年から薄型テレビの基幹部品として採用する有機ELを中心に投資。価格が低迷している液晶パネルについては「市況を勘案して制限的に実施する」としている。
27日発表した11年10~12月期の連結営業利益は四半期ベースで過去最高。売上高は同13%増の47兆3040億ウォンだった。世界経済の低迷で韓国企業の業績が下向きになる中、サムスンの収益力の高さが際立っている。純利益は4兆13億ウォンで同17%増えた。
部門別では携帯電話を手掛ける通信部門が営業利益の半分を稼いだ。スマートフォン(高機能携帯電話)の販売台数は7~9月期の2000万台後半から3000万台半ばに増えたもようだ。半導体も高収益を維持した。
一方、ディスプレー部門は4四半期連続の営業赤字。有機ELパネルの外販が好調だったが、液晶パネルの不調を吸収しきれなかった。11年12月期通期の連結営業利益は前の期比6%減の16兆2497億ウォンだった。
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