東海旅客鉄道(JR東海)は2013年4月に入社する学生の採用活動で、会社説明などのセミナーを週末の土曜日と日曜日に重点開催するよう見直した。大学生の学業に配慮した動きで、13年春入社では土日の開催が29回と12年春入社に比べ約6倍に増える見通し。経団連が就職活動の学業への影響軽減を求める方針を掲げるなか、夕方以降の開催を増やすことなども含め、企業の間で工夫を凝らす動きが広がっている。
経団連は13年春入社の採用活動について、大学3年生の就職活動を例年より2カ月遅れの12月スタートとする指針を示した。JR東海も昨年12月に自社サイトで採用ページを立ち上げるなど活動を始め、今年3月上旬からのエントリーシート受け付けまで計77回のセミナーを実施する。
セミナーは東京、名古屋など沿線地域を中心に開いている。活動期間そのものは1年前と比べ短くなったものの、セミナーの開催回数は昨季(74回)を上回る水準とする。週末の開催についても29回と、昨季の5回から大幅に増やす。週末開催の割合は12年春入社では1割以下の約7%だったが、13年春入社では約38%まで上昇する。
JR東海の直近の採用規模は高い水準が続く。団塊世代の定年退職に加え、27年を目指すリニア中央新幹線の開業に向けて人員確保を進めるためだ。11年春は入社人数が1000人で、今春も931人を見込む。13年春以降の採用活動についても、「安定的に同水準の採用を確保する」(山田佳臣社長)方針だ。
大学生を対象としたJR東海の採用活動は、エントリーシートによる書類審査を経て複数回の面接を実施する。筆記試験やインターネット上での試験はない。面接を通じて一般常識や基礎能力を判断できるとして、「人柄や意欲などに重きを置く人物本位の選考を行っている」(JR東海)という。
東海旅客鉄道、山田佳臣
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