手軽なレジャーとして定着してきたバーベキュー。野外での開放感や費用の安さが魅力だが、人気スポットの近くではゴミの放置や騒音に悩む住民も多い。また自宅でやる場合、配慮を欠けば近所迷惑にもなる。地域や近所とうまく共存するバーベキューのあり方を探った。

多摩川河川敷の二子橋付近には大勢のバーベキュー客が集まる(8月、川崎市高津区)
土日はバーベキュー客であふれかえる、川崎市高津区・二子橋付近の多摩川河川敷。マナー違反が目に余るため同市は9月いっぱい試験的に利用制限をかける。小学生以上から1人500円を徴収し利用時間を午後6時までに限定。打ち上げ花火と音響機器の持ち込みを禁止する。マナーの改善状況を検証した上で、今後の対応を決める。
住民の不満強く
同市が4月に周辺住民にアンケート調査を実施したところ、バーベキューにより迷惑行為を受けた(迷惑だと感じた)人は87%に上り、「たむろ」「騒音」「ゴミの投棄」が上位に挙がった。2009年度、この河川敷で発生した114トンのゴミ処理に投じた市費は733万円。「処理費用は利用者が負担すべきだ」という意見は7割を超え、「バーベキュー利用自体を禁止してほしい」という声も少なくなかった。
節約ブームもあり、近場で安く楽しめるバーベキューは人気だ。例えば昭和記念公園バーベキューガーデン(東京都立川市)では、土日は2カ月先まですぐ予約で埋まる。ホームセンター大手のカインズ(群馬県高崎市)では、ここ数年好調なバーベキューコンロの売上高が今年、前年よりさらに1割伸びた。「クーラーボックスなど関連商品もよく売れている」
一方で、一部の心ない行動でバーベキュー自体が「厄介者」になりやすいのも確か。