命をなくしたペットの火葬や読経、墓といったサービスの需要が高まっている。家族の一員としての意識が高まり、人間と同様に弔いたいと願う飼い主が増えている。ただ、ペットの葬儀に関しては法律がないため、高額な利用料といったトラブルにつながることがある。拡大するビジネスに一定の規制を設けようと、政府や自治体は動き始めた。
「家族としてきちんとお別れができてよかった」と東京都内の主婦、清水あき子さん(46)は話す。2009年1月、飼っていた8歳の猫を病気で亡くした。すぐに焼却炉を備えた車で訪問する業者に火葬を頼んだ。かわいがっていた娘家族と一緒に駐車場で最後の別れをした後、棺おけに花やペットフードを詰めて焼却炉に送り出した。
今も遺骨は部屋に置き、ときどき缶詰などのお供えをする。ほかにも5匹の猫を飼っているが、「いずれはどの子も葬式を挙げる」という。清水さんが利用したECOアース(東京都練馬区)は年間850件ほどの訪問火葬を手掛ける。2トントラックのコンテナに焼却炉を備え、飼い主立ち会いの下で火葬する。犬、猫は1体2万1千円から。
以前はペットが死ねば、自宅の庭に埋めたり、自治体に「一般廃棄物」として引き取ってもらったりすることが多かった。調査会社のアイシェア(同渋谷区)の7月の調査によると、ペットが死んだ場合、葬祭業者で火葬を利用したいと考える人は47%でペット葬儀は一般的になりつつある。
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