この秋、創刊10周年を迎えた『日経おとなのOFF』誌では、これまでのべ300軒にのぼる名宿を紹介してきました。本記事では豊富な取材経験と、宿を見る目を持つ日経おとなのOFF編集部が選び抜いた、泊まって応援したい東北の宿を紹介します。
星野リゾート 界 津軽(ほしのりぞーと かい つがる・青森)
ニッポンの粋を体現した建築や調度品 一度は泊まりたい茶室と露天風呂付きの離れ

水が配された敷地にある建物は、“水の離宮” と称したくなる優雅かつ幻想的なムード。自然光がよく入る造りも魅力的だ

青森、そして日本の良さを実感できる客室。ぬれたような深紅の色合いが特徴の津軽塗の茶器も、日々の疲れを癒やしてくれる

青森の海の幸、山の幸が盛り込まれた懐石料理。近海物の黒アワビをはじめ、最高級の食材がふんだんに使われている
名峰・岩木山を望み、水に浮かぶ庭園を眺めて過ごす、和の情緒あふれる宿。ロビーには日本画の巨匠、加山又造が描き下ろした大壁画が飾られ、優雅な気分を高めてくれる。日本三景の一つ“松島”をイメージしたという大浴場も風流。樹齢2000年の古代檜で造られた湯船に満たされた湯は、かすかに白濁しており、芯から温まる心地よさが感じられる。

800年の歴史を持つ源泉かけ流しの温泉。そして樹齢2000年といわれる古代檜の湯船。古くから療養に使われている名湯を、じっくりと楽しみたい
さらに贅沢な気分を満喫したいなら、離れ屋「悠庵」へ。専用の露天風呂、庭園のほか、茶室までしつらえられている。贅沢の極みを、大切な人と分かち合いたい。
料理は津軽の旬の味わいが基本。名物の「活黒鮑の若布包み焼き」をはじめ、懐石料理の品々は、見た目にも美しく、まさに絶品。食事の時間に合わせてご飯を一釜ずつ炊き上げるなど、客への配慮も行き届いている。充実の設備とともに、青森ならではの人情が伝わってくる一軒といえよう。

DATA 青森県南津軽郡大鰐町字上牡丹森36-1
JR大鰐温泉駅からタクシー5分
電話050-3786-0099(界予約センター)
チェックイン15時、アウト12時
全40室(うち離れ1室)
大人2人で1室利用の1人料金(1泊2食付、税サ込、入湯税込) 平日2万5000円~4万5000円 休前日3万1000円~5万1000円※繁忙期は別料金
http://kai-tsugaru.jp/
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【日経おとなのOFF 森田編集長のお薦めポイント】
加山又造の壁画が圧倒的な存在感を示すロビーでは力強い三味線の生演奏もあり、「津軽の地にやって来たんだ!」という思いを強くしました。夕食は郷土色豊かな和懐石。品のいい味わいはもちろんのこと、口にする時間に合わせてご飯を炊き上げるなど、サービスにもプロ一流のこだわりが感じられました。
名旅館、東北、星野リゾート、露天風呂、温泉
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