JRの初乗り運賃で、1都6県を巡る「大回り乗車」の旅。大みそかから元日にかけては、初詣客などのために特別列車が運行されるため、普段ではできないようなルートでの旅が可能になる。時刻表を片手に、元日ならではの大回り旅プランをつくってみた。
「大回り乗車」というのは、東京や大阪などの大都市近郊の特定区間内を普通乗車券で利用する場合に、最も安い経路の運賃が適用されるという特例を利用したもの。
例えば、山手線で東京駅から神田駅へ行く場合、内回りならば1駅、外回りだと28駅を移動するが、どちらの経路で乗車しても運賃は初乗りの130円でよい。ただし、改札を出たり、同じ駅を2回以上通ったりすると最低運賃は適用されないので、一筆書きのように電車を乗り継いで、できるだけ長距離を移動する。
なお、今回の記事は、JRが定める大都市近郊区間内の運賃計算の特例制度に則っている。この特例は、当該区域内では「実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます」という内容だ。東京のほかに大阪、福岡などでも設定されており、JR東日本など関連するJR各社のホームページに明記してある。制度として整っておりJRも広く利用を認めているものだ。
■大みそかのきっぷは元日終電まで有効
通常は終電時間を過ぎると駅の外に出なければならないので、「大回り」に挑戦できるのは始発から終電までの間。唯一、大みそかから元日にかけては、終夜運転しているため、日付をまたいでの長距離旅行に挑戦できるのだ。
JR東日本によると、12月31日に改札に入った切符は1月1日の終電まで有効で、1日の未明は、終夜運転している電車内か、終夜営業している駅の構内にいればよい。理論上は、12月31日の始発電車に乗って、1月1日の深夜(日付上は2日未明)まで、40時間以上、電車に乗り続けることができるという。
鉄道ファンの中には、丸1日以上電車に乗り続けて、130円での旅が可能な最長ルートに挑戦する猛者もいるようだ。今回は、少しハードルを下げて、1日の未明から深夜までの時間でたどることのできるルートを紹介する。

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