日本経済新聞

5月21日(月曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

コンテンツ一覧

おでかけナビ

構想から20年… 東京・丸の内はまるでマンハッタン 建設ラッシュで一変

(2/3ページ)
2011/7/11 7:00
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加

■寿命、わずか20年

竣工20年もたたずに解体される大手町フィナンシャルセンター(東京都千代田区)
画像の拡大

竣工20年もたたずに解体される大手町フィナンシャルセンター(東京都千代田区)

 東京建物と大成建設が共同で進める「大手町の森」建設現場では、100メートルを超える24階建てのビル、大手町フィナンシャルセンターの解体工事が進んでいる。実は解体中のこのビルができたのは1992年。建設されてからまだ20年もたっていない。大手町・丸の内・有楽町周辺の活性化をはかるために結成された大丸有協議会の金城敦彦事務局長は「一般的にビルの寿命は40年くらい」と話すが、それにしても短い。

 今回工事を手がける東京建物は「一体的に開発をする上では、このビルを解体したほうが合理的」(広報部)と説明する。今、フィナンシャルセンターが建っている場所には、「大手町の森」と呼ぶ都会のオアシスを作るという。千葉県君津市で育てた200本の木を、移植し3600平方メートルの森とする計画。隣接する38階建て新ビルの1階には商業施設を設けるほか、国際的に知名度の高いホテルをテナントとして誘致するそうだ。ただ20年もたたずに解体されるフィナンシャルセンターを見上げ、「もったいない」と感じる人は少なくない。

■背景に金融再編も

 建設中のビルの多くはもともとメガバンクなど金融関係の企業が所有するものが多い。JPモルガン証券シニアアナリスト、穴井宏和さんによれば、こうした建設ラッシュの背景には「メガバンクの再編などの企業統合の増加」も影響しているという。「統合すると規模も人数も増え、大きい床面積を持つビルが必要になる」。またバラバラのビルに分かれて働くよりも、大きなビルでお互いの顔を見ながら仕事をするほうが、統合後の効率が高まるとの読みもある。

 かつてはオフィスばかりだった丸の内・大手町地区だが、最近はショッピングエリアとしても魅力が増している。「オフィス向けの“淡泊”な古いビルよりも、商業施設も含んだ新しいビルを建設したほうが、人が集まりお金を落としてくれる」(穴井氏)ことも、建て替えブームの一因となっている。

画像の拡大

 「不景気といわれる日本経済なのに、こんなにビルを建設して大丈夫?」との疑問も湧いてくる。

 三菱地所の細包憲志都市計画事業室長は「丸の内は都内でも一番需要が高く、大丈夫」と強気だ。オフィス仲介大手の三鬼商事調べ(今年3月)によると、丸の内・大手町のある千代田区のオフィスビル空室率は全国の主要ビジネス街の中で最も低い8.1%。

 しかし、丸の内に限るとその数字はさらに低くなる。三菱地所所有の丸の内のビル空室率は2.2%にすぎない。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 3ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加
関連キーワード

東京建物、三菱地所、三井住友銀行、住友信託銀行東京、東京駅、ビル建設、JPモルガン証券、大成建設、三鬼商事


【PR】

【PR】

おでかけナビ 一覧

街並みにカメラをかざすと観光スポット情報が浮かび上がる

スカイツリー周辺、スマホをガイドにまち散歩

 22日に開業する東京スカイツリー。本体施設だけでなく周辺の観光浮揚の期待も大きい。開業のタイミングに合わせて、地元の墨田区や台東区を巡る街歩きをガイドするスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)用ア…続き (5/20)

(この記事の写真:高山透)

「親しみやすい最高級」新装パレスホテル東京の素顔

 東京・丸の内の老舗ホテル「パレスホテル東京」が2012年5月17日にリニューアルオープンした。周辺では3月2日に「丸の内永楽ビル」が開業、10月にはJR東京駅・丸の内口の新しい駅舎も完成予定と、再び…続き (5/19)

目にも鮮やかな新緑の時期を迎えた平等院鳳凰堂

京都・宇治 川を舞台に思う貴族文化
日本最古級の橋に物語

 京都府宇治市の宇治橋がかかる辺りは風光明媚(めいび)で、平安時代には貴族の別荘が設けられた。一方、交通の要衝でもあったことから、幾度も合戦の場になってきた。歴史好き、古典好きそれぞれが楽しめる地で、…続き (5/19)

【PR】

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

日本経済新聞の公式ページやアカウントをご利用ください。

[PR]

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について