
瀬戸内海の7つの島(直島、男木島、女木島、大島、豊島、犬島、小豆島)と高松市を舞台に現代アートの数々を見せる「瀬戸内国際芸術祭2010」(10月31日まで)が、開幕からわずか1カ月で約20万人の来場者を集め、にぎわっている。島々を渡りながらアート探索のバーチャルツアーに出かけてみよう。(文・写真とも文化部 小川敦生)
※地図上の写真をクリックするとその島に移動します。
新幹線や飛行機に慣れた身に、船での移動は新鮮だ。乗船時間は30分から1時間程度であることが多いが、日常とは違った風景を楽しみながらデッキで潮風を浴びての移動は、純粋に旅心を刺激する。
とはいえ、目的地に魅力的なものがなければ、人々が訪れることはないだろう。7月19日に始まったこの芸術祭は、現代アートの祭典だ。では、現代アートはそんなに魅力的なものだったのだろうか。印象派の展覧会には何十万人もの動員があるのに、現代アートの展覧会場の多くでは、閑古鳥が鳴いていたではないか。
実は、アートは旅と通じている。作家のインスピレーションのたまものであるアート作品は刺激の塊であり、旅は人々が日常にない刺激を求めて行う行為である。その魅力が重なり合ったとき、大きなパワーを発揮するという方程式が成立するのかもしれない。