かわいいキャラクターをシンボルにして町おこしをする「ゆるキャラ」ブーム。そこで欠かせないのは「着ぐるみ」だ。阪神タイガースのマスコット「トラッキー」など、スポーツ応援の場でも活躍している。実はメーカーの多くが大阪府の淀川以北にある。大阪北部が全国有数の着ぐるみ産地である理由を探った。
地方自治体のゆるキャラはどこで作られているのか。イメージを気にして、着ぐるみの製造元を明らかにしたがらない自治体も多いが、調べていくと“大阪生まれ”が意外と多い。国民体育大会のマスコットとして生まれ、今は兵庫県のキャラクターとして知られる「はばタン」、鳥取県の「トリピー」など自治体系のゆるキャラをはじめ、プロ野球のマスコットの多くも大阪で作られている。
着ぐるみの主要な納入先はテレビ局やイベント会社。東京ほどではないにしても、お得意様が集まっていることが、大阪が着ぐるみの一大産地となっている理由のようだ。さらに調べるとメーカーは豊中市、箕面市、大阪市北部など大阪府北部に集中していた。正式な統計はないが、「10社前後が長く活動している」(サウンドワークス=大阪市北区=の塩川桂三社長)。
これは大阪中心部に比べて場所を確保しやすいことが要因とみられる。5年前に大阪市内から茨木市に本社を移したふわふわの大辻真弓社長は「倉庫などで広いスペースが必要なので家賃が安い郊外の方が向いている」と話す。