山形県産「つや姫」と北海道産「ゆめぴりか」。この秋、新米のコマーシャル(CM)をテレビで見た人も多いはず。女性知事がトップセールスで火花を散らしていることでも話題を集めている。食味ランキングで最高ランクを獲得した両銘柄は、ともに「日本一のブランド米」という高い目標を掲げている。コメ市場で圧倒的な存在感を示すコシヒカリへの挑戦権をかけた争いが始まった。
■新潟コシヒカリ上回る高値
東京都内の大手スーパーのコメ売り場。新潟県の魚沼コシヒカリと、つや姫、ゆめぴりかが競い合うように棚に並ぶ。5キロ袋の販売価格は魚沼コシヒカリが2980円、つや姫が2780円、ゆめぴりかが2680円だ。魚沼コシヒカリが頭一つ抜け出ているが、新顔の2銘柄も負けてはいない。2000円前後が中心の他銘柄はもちろん、代表銘柄の新潟コシヒカリ(一般品セール価格)の2080円も大きく上回っている。
両銘柄のうち、一足先に昨年、全国で本格販売されたのが山形県が12年の年月をかけて開発したつや姫だ。グルタミン酸などのうまみ成分が多く含まれ、炊いたときの光沢や白さが特長だ。日本穀物検定協会(東京・中央)の食味ランキングで最上位の「特A」を獲得。同県は栽培地域や農家を限定し、成分基準をクリアした商品しか、つや姫としての流通を認めていない。昨年はほぼ半年で売り切れ、小売店には追加注文が相次いだ。今年は3割増の1万6000トンを出荷する。
■今年デビュー、つや姫追う
対するゆめぴりかは今年が北海道外への本格デビューになる。今年は作柄が良好なこともあり、昨年の2.5倍の1万トン強の道外出荷を計画している。くしくも開発期間はつや姫と同じ12年。粘りや甘みの強さが売り物で、昨年は参考出品ながら、食味ランキングはつや姫と同じ「特A」。北海道米としては初の最高ランク獲得になった。こちらもタンパク質含有量などの基準を満たしたコメしか出荷していない。
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