新ソフト「オフィス2010」の投入と同時に発売された夏モデルは、7月上旬と比較して、おおむね2万~3万円値下がりした。各社の売れ筋のノートブックは10万円台の前半が主流だ。9月半ばから予定されている秋冬モデルの登場までに、もう一段値下がりしそうだが、10万円を切ることはなさそうだ。すでに在庫切れ間近の機種もあり、目当ての機種があるなら、こまめに店頭をのぞいてチェックした方がよさそうだ。
東芝製デスクトップ、充実サポートで人気
個別の機種では、東芝が「ダイナトップ」以来、10年ぶりに発売したデスクトップ「ダイナブックコスミオDX98M」が人気を集めている。21.5型液晶でフルハイビジョンに対応する映像に加え、オンキヨー製のスピーカーを搭載するなど音質にもこだわっている。独自の画像処理エンジンを搭載し、録画した番組の出演者の顔を認識し、分類・整理することも可能だ。
東芝は、最近公表された「日経パソコン」のノートパソコン部門のユーザー満足度調査で、前年の7位から3位に躍進した。薄型テレビ「レグザ」ブランドの高い人気にも後押しされたAV機能の充実に加えて、「東芝の最近の人気を支えている理由のひとつが、購入後の充実したサポート体制ではないか」(ヨドバシカメラマルチメディアAkiba)との声が聞かれる。
ユーザー問い合わせについては、ますます件数が増え、質問が細かくなっていることもあり、無料対応を登録会員に限ったり、購入後の期限つきにしたりするメーカーも増えている。これに対して東芝は、25年前のパソコン発売当初から、無料でのサポートを続けており、さらに充実する方向にむかっている。学校や仕事で日中にサービスを利用できないユーザーには、インターネットで18~24時の時間帯を予約すれば、スタッフが電話してくれるサービスなども開始している。電話がつながりやすいという評価もある。
安心感や使いやすい環境が一段と重要に
調査会社BCN(東京・千代田)の森英二アナリストは、「電話対応などのアフターサポートによってすぐ販売が伸びるわけではない。ただ評判がネットの口コミなどを通じて徐々に広がっていく。地道な取り組みがユーザーの支持を得て、販売に結びつく可能性がある」と指摘する。パソコンは市場の拡大とともに家電製品としての色合いを強め、高齢者にもユーザーの幅が広がっている。機能面での差別化が難しくなるなかで、安心感や使いやすい環境など、購入時には見えない「安心の値段」が今後一段と重要になりそうだ。
(商品部 高田哲生)
| ▽デスクトップ型 | 8月下旬 | 7月上旬 |
| VAIO VPCL138FJ(ソニー) | 170~190 | 190~210 |
| FMV F705AT(富士通) | 160~180 | 180~190 |
| VALUESTAR PC-VN570BS6(NEC) | 130~150 | 160~180 |
| ▽ノートブック型 | ||
| dynabook PATX77MRF(東芝) | 110~130 | 155~175 |
| LaVie PC―LL750BS6(NEC) | 120~140 | 145~160 |
| Let’s note CF―N9KYD(パナソニック) | 175~180 | 175~185 |
| FMV A705A(富士通) | 125~145 | 160~180 |
| VAIO VPCM129AJ(ソニー) | 60 | 60~70 |
| NetWalker PC-T1(シャープ) | 35 | 47 |
| MacBook Pro MC374J/A(アップル) | 115 | 115 |
注)価格は東京で調査。秋葉原電気街や新宿、池袋など主要ターミナル駅周辺の家電量販店の表示価格
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