パソコンは販売競争が激しく、1月の春モデル発売以降、大きく値下がりしている。特に販売の主力であるノートブック型は数万円単位で下落している品目が目立つ。消費者の間で高性能品を割安に購入しようという動きが一段と強まっている。
盛り上がり欠く売り上げ
値下がりにもかかわらず、販売は盛り上がりを欠いている。調査会社BCN(東京・千代田)のまとめによると、2月の販売台数は2年ぶりに前年同月実績を割り込んだ。前年同月比2%減で、マイナス成長は2008年2月以来になる。09年1月には台数は36%伸びたが、その後の伸びは徐々に鈍っていた。金額も5%減り、15カ月連続で減少した。低価格のネットブック普及が一巡した影響が大きい。機能面で物足りなさを感じているユーザーも増えているようだ。
スマートフォン(多機能型携帯電話)の台頭で、パソコン市場が食われているとの指摘もあるが、「パソコンとは用途が違うので、直接競合しているとは感じていない」(ヨドバシカメラ)との声が聞かれる。ただ景気低迷下で、スマートフォンや薄型テレビに支出が優先され、パソコンにまで予算が回りにくくなっている側面はありそうだ。
現在、家電量販店の店先は若者の姿が目立っている。4月の就職や入学に向けて、新たにパソコンを購入するためだ。「最近は、授業などでも必要になる機会が増えている」(ヨドバシカメラ)という。量販店などは、プレゼンテーション用のソフトである「パワーポイント」などのソフトが搭載済みで割安なオリジナル機種などを準備して、店頭でアピールしている。
下落傾向、新モデル登場まで続く
価格は5月ごろに予定されている新モデルの登場まで下落傾向が続きそうだ。昨年10月のマイクロソフトの新OS、ウィンドウズ7の発売や、今年1月のインテルの新型プロセッサー投入などに対応して、パソコンメーカーが新モデルを投入する間隔は短くなっていたが、今後は従来の間隔に戻りそうだ。
(商品部 高田哲生)
| ▽デスクトップ型 | 3月下旬 | 2月上旬 |
|---|---|---|
| VAIO VPCL128FJ(ソニー) | 175~185 | 200~210 |
| FMV FG60(富士通) | 145~150 | 160 |
| VALUESTAR PC-VE570WG(NEC) | 125~130 | 145~150 |
| ▽ノートブック型 | 3月下旬 | 2月上旬 |
| dynabook PATX66LRT(東芝) | 120~125 | 160~165 |
| LaVie PC―LL870WG(NEC) | 190~200 | 210~215 |
| Let’s note CF―N9JYCADR(パナソニック) | 180 | 190 |
| FMV NFG70(富士通) | 150~155 | 170~175 |
| VAIO VPCW219AJ(ソニー) | 65~70 | 70 |
| NetWalker PC-Z1(シャープ) | 40 | 40 |
| MacBook Pro MB990J/A(アップル) | 119 | 119 |
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