値下げ合戦に火花を散らす牛丼業界。すき家や松屋は低価格に加え、具材の品質向上や新メニューに力を入れ、好調な売り上げを記録している。焼き肉チェーンの牛角は今夏、大型サイズの高級部位を手ごろな価格で提供し、ヒットさせた。各社に共通するキーワードは「お値打ち感」。安さと良い品質の両方を求める消費者のニーズに応え、牛肉離れに歯止めを掛けようと懸命だ。
牛肉を高級部位に、コメをコシヒカリにした「すき家」
「安いだけでは、新規やリピーターの客は呼び込めない」。牛丼チェーンのすき家を展開するゼンショーは、低価格に加え、高品質化が業績好調の要因と分析する。すき家の7月の既存店売上高は前年同月比30%増加。4カ月連続で前年同期の実績を上回った。昨年12月に牛丼の価格を50円引き下げるとともに、牛肉を高級部位に、コメをブレンド米からコシヒカリに切り替えた。さらに7月27日から8月7日にかけ、牛丼の価格を30円引き下げるキャンペーンを展開。この結果、4~7月の客数は前年同期に比べ44%増えた。
松屋も好調だ。7月の既存店売上高は前年同月比5.4%増加。「値下げで客単価が落ちた分、客数を増やして利益を補った」(松屋フーズ広報・IRグループ)。豚バラ肉のショウガ焼き定食や五目鶏めしなどの新商品を相次ぎ投入した成果も表れた。
大きさと手ごろな価格が人気
レインズインターナショナル(東京・港)が展開する焼き肉チェーン、牛角では長さ30センチ、重さ約160グラム、伸ばすと七輪からはみ出す大きさの「ギガカルビ」が人気だ。夏季限定で販売し、5万食を超えるヒットになった。少量しか取れない高級部位のボンレスショートリブを使いながら、価格を1029円に抑えた。レインズ系列の海鮮料理店レッドロブスターでは400グラムの「ビッグサプライズ・ステーキ」(ライス・ドリンク付き1869円)が好評。7月の販売量は前月比6割増えた。「客の興味を誘う大きさと手ごろな価格が人気の要因」という。
すき家、ゼンショー、ギガカルビ、レインズインターナショナル、ボンレスショートリブ、焼き肉チェーン、牛丼、焼き肉、勝ち組、売上高、レッドロブスター、松屋、牛丼チェーン、牛角、牛丼業界、値下げ、吉野家
復活ディズニー最高益へ、死角はどこに (2/6)
静かに膨らむ円高マグマ、裏にある「反グローバル」 (2/3)
東電が恐れる廃炉作業リスク、放射性物質の再放出 (2/9)
民主党が開けたパンドラの箱「年金」 (2/7)
シリアに「改革」促すロシアの思惑 (2/9)
凡庸な会社になったソニーの軌跡 (2/8)
改めてダブルインカム・ツーキッズ (1/27)
ポピュリズムと国民の利益 (2/9)
フェイスブックはビジネスを変える (2/8)
先送りのつけ (2/7)
絆消費がコメ流通を変える? 縁故米の比率が3割に (2/9)
居酒屋から百貨店まで 成熟市場をこじ開ける物語 (2/7)
書類審査の舞台裏 本当にある学生選別の手段 (2/8)
フェイスブックをOB・OG訪問の武器に (1/5)