日本経済新聞

5月16日(水曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

コンテンツ一覧

私が見た「未来世紀ジパング」

「まるで学級委員選び」 池上彰が見た米大統領選

(1/2ページ)
2012/2/12 7:00
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加

 2012年は、世界の大国のトップが次々と任期満了を迎え、審判を受ける「エレクション・イヤー」(選挙の年)。そのクライマックスは11月に本選を迎える米大統領選だ。ジャーナリストの池上彰さんは野党・共和党の候補者選びを取材するため米国へ飛んだ。

■草の根運動から生まれる米大統領

 米国の大統領選は党員集会と予備選挙という仕組みで実施されるということは日本のニュースにもしばしば出てきますが、どのような形で行われているのでしょうか。それを実際に見てきたというわけです。

 「世界のリーダー」ともいえる米大統領が片田舎の草の根運動から生まれていく。それが大きな発見でした。アイオワ州の党員集会の場合、その地域の党員たちが集まってきて、「さあ、この人に投票してください」と支持を訴える。さらに自分たちで用意した原稿を読んでアピールする。有権者は「それでは投票しましょう」と小さな紙に書いてバスケットに入れ、これを計算する。まるで日本の学校の学級委員選びのようでした。そういうところから積み重ねていって、大統領候補が決まっていく。そのプロセスはとても新鮮な驚きでした。

高校生による「模擬投票」を取材する池上さん。高校生たちの政治意識は高い
画像の拡大

高校生による「模擬投票」を取材する池上さん。高校生たちの政治意識は高い

 アイオワ州デモインでは党員集会と並行した形で実施された高校生による「模擬投票」を取材しました。このイベントには、候補者自身や陣営の幹部が参加。高校で演説会を開くなんて日本ではちょっと考えられません。日本では「特定の候補者の演説なんてとんでもない」という話になります。でもアイオワ州の場合「大統領候補を決めるんだから、候補者自身が来て当然だ」と高校の教師が言います。米国では18歳で投票できます。高校生はまもなく18歳になるわけです。取材した高校の3分の1の学生は、11月には有権者になります。「誰に投票しようか」ということを自分の問題として考えられる。18歳で有権者になれる仕組みがあることでこれほど若者の政治意識が高くなるのか、というのが発見でした。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加

【PR】

【PR】

私が見た「未来世紀ジパング」 一覧

急成長を続けるマカオ。空港は中国本土からの観光客でごった返している

カジノが国を救う?“MICE”が切り札に

 中国の特別行政区であるマカオ。ギャンブルの街として広く知られているものの、お隣の香港が金融センターや中国ビジネスの玄関口として世界に存在感を示すのに比べ、長らくマイナーな印象は拭えなかった。だが、今…続き (4/29)

見た目はさびしいが、「フーズバラエティすぎはら」は大きな力を秘めている

「世界のスーパー」 こんなお店があったなら…

 「世界のスーパー」。この言葉から想像するスーパーとはどのようなものだろうか。IT(情報技術)を駆使し、買い物客が欲しい商品を瞬時に選んでくれるような超ハイテク店舗を思い浮かべる読者もいるかもしれない…続き (3/25)

川崎市内にあるサービス付き高齢者向け住宅(サ付き住宅)を訪れた筆者(左)

お金がなくても安心の老後は過ごせるか

 年老いたとき、どこでどう暮らすかは年齢を重ねるほど切実な問題。超高齢化国、日本では特に問題だ。亡くなる直前まで元気ならそう心配はない。しかし体が弱ってきて、身の回りのことが自分ではできにくくなってき…続き (3/11)

新着記事一覧

【PR】

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

日本経済新聞の公式ページやアカウントをご利用ください。

[PR]

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について