10日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。終値は前日比55円07銭(0.61%)安の8947円17銭だった。9000円割れは3日ぶり。このところの相場上昇が急ピッチで短期的な過熱感が警戒され、自動車や金融など主力の大型株が利益確定売りに押された。市場では「週末のポジション調整に伴う売り」を指摘する声もあり、日経平均は大引けにかけて下げ幅をやや広げ、きょうの安値で終えた。もっとも欧州債務問題への懸念が和らいだことや、対ユーロや対ドルでの円安が下支え要因となり、下値を売る動きは見られなかった。
ギリシャ政府と連立与党は9日、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)の追加金融支援の条件となる財政緊縮策で合意。同国の無秩序なデフォルト(債務不履行)が避けられるとの見方が広がり、外国為替市場ではユーロが買われた。欧州不安の後退と円安・ユーロ高を追い風に、朝方は輸出関連株を中心に買いが先行した。
その後は高値を警戒した売りが徐々に優勢となり、上げで始まったトヨタ、ソニーは安く終えた。「海外勢が主導する形で相場が急ピッチに上昇してきたため、いったん持ち高を調整する動きが強まった」(ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長)という。
きょうは株価指数オプションとミニ日経平均先物の特別清算指数(SQ)の算出日で、SQ値は試算で9011円と昨年8月以来の9000円台になったもよう。算出に絡んだ現物株売買の影響は少なかった。
東証1部の値下がり銘柄数は、全体の7割弱にあたる1099だった。値上がりは443、横ばいは133だった。
東証株価指数(TOPIX)は反落。業種別TOPIX(33業種)の値下がり率上位には「その他金融業」「銀行業」「鉄鋼」が並んだ。
東証1部の売買代金は概算で1兆2819億円、売買高は同23億6115万株だった。売買代金、売買高ともに前日をやや下回った。
ホンダ、日産自、コマツ、キヤノン、信越化、ファナック、三菱商が軟調。三菱UFJ、野村、第一生命、MS&ADなど大型の金融株が売られた。今期純利益予想を下方修正したAOCHDが大幅安。日揮、千代建のプラント大手もそろって下落した。半面、ソフトバンク、東芝、エプソン、キリンHD、パイオニア、イビデンが買われ、東電、関西電など電力株の上げも目立った。ヤマダ電が大幅高。
〔日経QUICKニュース〕
人気記事をまとめてチェック >>設定はこちら
東証、日経平均株価
気がかりな記事が載っていたのは4月21日の日経朝刊だ。欧州の投資家が3月、3カ月連続で日本株を買い越したという。「ベタ記事」と呼ぶ小さな記事。それでも目に留まったのは、少し前に…続き (5/4)
海外の株式市場に日本の企業マネーがちらついている。「日本企業は外国企業の買収に積極的だ。我々が株に投資している米企業も、買収の標的になりえる」…続き (4/20)
「霞が関の梁山泊」今も息づく青きDNA (5/15)
稲盛氏、日航改革を語る 「幹部の慢心なお警戒」 (4/20)
伏兵スズキが焦点か 日米自動車摩擦の帰趨 (5/16)
電力不足緩和へ硬直的な価格体系にメスを (5/16)
JPモルガン損失で市場に漂う暗雲 (5/15)
「オランド流」で欧州は成長できるのか (5/14)
社内パーティーを開こう (5/16)
決めない、動かない (5/15)
経営は「真水」をくむと間違える (5/11)
住友を警戒したさくら銀行 (5/10)
愛車の買い取り価格は? 中古車値決めのからくり (5/10)
突出するシニアの消費 カギは「世のため人のため」 (5/15)
液晶モニター値下げ一服、プリンターは1割安 (5/16)
ホワイトボード大「ショットノート」 会議を効率化 (5/16)
「学際的教養」のすすめ(池上彰) (5/14)
謝罪、催促…やっかいなメールはこう書け (5/11)
脳のゴールデンタイム 朝の「超効率的」勉強法 (5/12)
三菱重工、iPadでセル生産 不具合ゼロに (5/10)
各種サービスの説明をご覧ください。