遺族年金いくらもらえる 妻の老後に備える第一歩
かさむ生活費 早めの試算と貯蓄を

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2014/2/15 7:00
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 男性より長生きする可能性が高い女性は夫の死後、自分の生活をどう営むか考えておくことが老後の安心につながる。夫が亡くなれば遺族年金を受け取ることができるが、受給額は夫の職業や収入、自分の働き方などによって変わる。万が一、一人暮らしになった場合に備え、遺族年金の基本と注意点を知っておこう。

 「もし夫が亡くなったら十分な生活費があるだろうか」。静岡県に住む専業主婦のAさん(56)はこう話す。夫は64歳。65歳になる4月に退職し本格的な年金生活に入る。お互いが平均寿命まで生きると想定してもAさんが一人で暮らす期間は長くなりそうで生活設計を考え直したいという。

 Aさんのケースは決して例外ではない。生命保険文化センターが18歳から69歳の男女約4千人に聞いた2013年度「生活保障に関する調査」によると、「老後生活に不安を感じる」と回答した女性は88%と男性の84%を4ポイント上回った。不安の内容として女性の83%が「公的年金だけでは不十分」と回答(複数回答)。「配偶者に先立たれると経済的に苦しくなる」という人も29%いた。

 こうした不安を払拭するには、夫に先立たれた後、もらえる年金はいくらあるのか、生活費はいくらかかるのかなどを試算し準備しておくことが必要だろう。

 生計を維持している人が亡くなったとき、残された家族に支給されるのが「遺族年金」。亡くなった人が国民年金に加入していた自営業者なら「遺族基礎年金」、厚生年金に加入していた会社員なら「遺族基礎年金」に加え「遺族厚生年金」を受け取ることができる。ただ、「遺族基礎年金」は子どものいる妻が対象で、支給期間は子どもが18歳になった年度末までだ。

■上乗せは3通り

 子どもが独立したシニア世代の夫婦で、会社員だった夫がなくなった場合を考えてみよう。妻は夫が受給していた老齢厚生年金の一部を「遺族厚生年金」として受け取ることができる。妻の受け取り方は3パターンあり(図参照)、厚生年金に加入していた期間のある妻は、最も金額が高いものが支給される。

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