相続トラブルで受難 女性を救う遺言のススメ

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2013/11/2 7:00
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 平均寿命が長い女性は男性より多くの死や相続に直面する。妻や母、娘、嫁と立場は様々。だが、近年はトラブルの増加が、女性の相続の負担になり始めている。

 「婚外子の相続差別は違憲」。9月4日の最高裁の決定が波紋を広げている。結婚していない男女の間に生まれた子ども(婚外子)の相続分は、法律上の妻との子(嫡出子)の2分の1にするという民法の規定が、導入から1世紀以上たって覆されたからだ。

■婚外子も同等の権利

婚外子も嫡出子と同等の相続を受けられるようになり妻らの相続に影響が出る可能性も
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婚外子も嫡出子と同等の相続を受けられるようになり妻らの相続に影響が出る可能性も

 決定が出たのは2001年に亡くなった2人の男性の遺産分割審判の特別抗告審。訴えたのはともに内縁関係の女性との間に生まれた婚外子だ。「法改正はまだだが、下級審は最高裁決定に縛られる。今後、嫡出子も婚外子も相続は同等と考えるようになる」と、弁護士の榊原富士子氏は説明する。

 法律上の妻や子には逆風といえる判断。婚外子側は「認められて幸せ」と話す一方、子と妻らは「違憲判断に絶望した」とのコメントを出した。妻の法定相続分は変わらないが、今後、自宅など必要な相続財産を確保するには、夫に遺言でその旨を書き残してもらうことが欠かせない。

 15年の相続税改正を前に関心が高まる相続。主役は女性だ。相続が発生すると法定相続人には第一に配偶者が就く。夫婦では夫が先に死ぬ確率が高く、妻になることが多い。

 相続する財産が、その後の妻の人生を支える部分も大きい。平均余命でみれば2人に1人の女性が90歳近くまで、4人に1人は95歳近くまで生きる。「妻が先立つと夫は1.5年で死ぬが、夫が死んでも妻は15年生きる」。こんなデータを聞いた人もいるだろう。

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