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力まない腕振りで走るコツ、FIFA審判も驚いた
ランニングインストラクター 斉藤太郎

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2013/6/27 7:00
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 国際サッカー連盟(FIFA)主催の2014年ワールドカップの候補レフェリー講習会がブラジル・リオデジャネイロで5月下旬に開かれました。1試合で13キロを走るといわれるサッカー審判。私はランニングインストラクターとして招かれ、世界各国から集まった52人のレフェリーに効率の良い走り方を指導してきました。

走りの力の無駄遣いは万国共通

世界各国から集まったサッカー審判に効率の良い走り方を指導した(5月、リオデジャネイロ)

世界各国から集まったサッカー審判に効率の良い走り方を指導した(5月、リオデジャネイロ)

 私は各国の優秀なレフェリーたちの姿勢に注目しました。彼らはアスリートであり、世界トップ級の面々。日本人に多い猫背気味の人は誰もいません。特にアフリカ勢の姿勢は美しかったです。腰の位置が高くて、1本の垂直ラインが見えてくる中心軸。2本の脚から頭の先、天に向かってスーッと立っているシルエット……。

 ところが実際に走ってみると、アフリカ勢のみならず、美しい姿勢なのに力みや凝り固まった状態を抱えているために、走りの動きが阻害されている人が目立ちました。部位でいうと肩、肘、ふくらはぎです。

 また、骨盤が前傾しているのはいいのですが、その度合いが極端であり、上半身ののけ反りがきつくて、腹筋を使えていないような走りをする人もいました。こうしたランニング中の力の無駄遣いは日本人だけの問題ではなかったようです。

アフリカ勢は誰もが速いわけではない

 アフリカ勢は誰もが美しいフォームで速く走るというのは、陸上界のトップアスリートに限った現象であり、これはある種の偏見だったのかもしれないと感じました。

 6日間の講習期間中、様々な角度からアドバイスをしたのですが、最も多く使ったのは「肩をリラックス」というフレーズでした。

 バスケットボールのドリブルを思い浮かべてください。バウンドしたときの頂点付近で力を入れてボールをたたくので、重力を生かして最小限の力でボールを弾ませることができます。終始、力ずくでボールをたたいていたらどうなるでしょうか? 疲れてしまいます。腕振りも同じです。

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