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「宇宙」だけじゃない、JAXAが最先端の航空技術を公開
ALL―JAPAN開発体制の要に

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2012/8/26 7:00
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JAXA、研究開発中の技術を公開

JAXA、研究開発中の技術を公開

 日本の宇宙開発の中枢を担う宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、航空技術に関する基礎研究や実証実験の設備・システム開発を急いでいる。JAXAの調布航空宇宙センター(東京都調布市)は、10~20年先を見据えた航空機に関する機体、運航システムなどを研究しており、国内最大の航空技術の「宝庫」といえる。

 同センターは23日、最先端の研究成果や実験設備の一部を報道陣に公開。「国内の航空機産業は、低燃費や低騒音、環境性能などで米国やブラジルなどと激しい開発競争を演じている。短期間で利益を出していかなければならないメーカーでは難しい大型設備や機体の評価技術、10年、20年先を見据えた鍵となる航空技術で貢献したい」(JAXAの中橋和博理事)と意気込む。

風洞内に設置する機体の模型
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風洞内に設置する機体の模型

 「航空機メーカーによる実験は1回あたり約2~3週間から1カ月で、順番待ちは約1年に及ぶ」(同センター担当者)。高い稼働率で引っ張りだこなのが敷地内に設置された風洞設備「2メートル×2メートル 遷音速風洞」だ。

 風洞設備とは、航空機やロケットを最適に設計するため、装置内に気流を発生させ機体の模型に風をあてて飛行中にどんな空気抵抗を受けるのかを把握するための大がかりな実験装置。同風洞装置は、機体のマッハ数(音速)0.1から1.4の範囲で、長時間連続して測定できる国内最大の規模を誇る。全長一周、200メートルで回廊構造となっており、密閉した状況で実験する。

■国産ジェット機「MRJ」設計にも活用

2メートル×2メートル 遷音速風洞
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2メートル×2メートル 遷音速風洞

 回廊内には、直径5メートルの大型送風機が置かれ、機体の模型を配置する測定部とよばれる空間は縦横2メートルの広さだ。

 金属でできた機体の模型は、尾翼の後ろに刺さった支持装置で固定される。模型の胴体には、機体のバランスを測定するてんびんや各部位にかかる風圧を測定するためのセンサーなどが内蔵されている。

 2015年夏に初号機の納入が予定されている国産ジェット機、三菱リージョナルジェット(MRJ)」を製造する三菱航空機(名古屋市)など、各航空機メーカーも風洞設備をもっている。しかし、これだけ大規模な風洞は国内唯一で、世界でも最高水準の実験が実施できる。MRJの設計段階でも長時間同設備が活用されている。

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