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ダイヤモンドの人間学(広澤克実)

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46歳・山本昌を勝たせる打者の「迷信」

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2012/4/22 7:00
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 中日・山本昌の2年ぶりの勝利(4月15日、対阪神)は、先発投手としての日本球界最年長記録となる白星になった。8月に47歳になる左腕は私と3つ違うだけ。ほぼ同世代の選手がまだ現役を続け、しかも8回無失点という堂々のピッチングだから恐れ入る。

広澤克実氏

広澤克実氏

■野手より投手の方が長持ちする可能性

 昨季、1軍登板はなかった。この空白を乗り越えた執念と精進に脱帽だ。

 週1回程度の登板とはいえ、何十球と投げる投手はあらゆるポジションのなかで、一番しんどいものと思われるだろう。

 しかし、私は肉体的条件だけをいえば、一般的に野手より投手の方が長持ちする可能性があると思っている。

 スポーツ選手が年を取って困るのは動体視力と反射神経の衰えだ。時速145キロの球が投手の手元から離れて打者の前までくるのに0.4秒ほどしかない。その間に打者はコースを見極め、打つかどうかを決断し、スイングしなければならない。

 目から得た情報が脳に届くまでに0.1秒かかるといわれる。0.1秒あれば球は単純計算で4メートル進む。打つかどうか判断するのに0.1秒くらいかかるので、また球は4メートル進む。こうして投手の手を離れた球はあっという間に打者の目の前にくる。0.01秒で40センチ動き、0.001秒で4センチ動くのだ。

■打者としての限界は40歳、41歳くらいでは

 このミクロ的な時間のなかでボールをミートするとなると相当の反射神経が必要で、加齢による影響は致命的になる。普通の人間の打者としての限界は40歳、41歳くらいではないだろうか。

 そこへいくと投手は比較的加齢の影響が少ない。特に山本昌のような技巧派はもともと球速がない分、スピードの落ち込み方も小さいし、体さえ元気なら長持ちする可能性がある。もちろんその「体さえ元気なら」が一番難しいわけだが……。

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