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「日本のゲームは最低」 波紋を広げたゲーム開発者の発言
ゲームジャーナリスト 新 清士

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2012/3/28 7:00
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 日本の最近のゲームは「最低だね(Suck)」……。

 今年3月5日~9日に米サンフランシスコで開催されたゲーム開発者会議(GDC、Game Developers Conference)。そこで一人のインディーズ(独立系)開発者の発言が会場のみならず大手メディアやツイッターなどソーシャルメディアを巻き込んだ大論争に発展した。

■日本のゲームは「最低」発言

 GDCの初日に「インディゲーム・ザ・ムービー」というインディーズ開発者たちを追ったドキュメンタリー映画の完成披露の上映会が開かれた。

 登場する開発者たちは何億円もの売り上げをあげることに成功している。インディーズ開発者たちの“夢の体現者”たちが登場すると、立ち見が出るほど満員になった会場は、上映終了後にスタンディングオベーションで包まれた。

フィル・フィッシュ氏
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フィル・フィッシュ氏

 “事件”が起きたのは、上映後に行われた監督や登場人物たちとのパネルディスカッションの時だ。質問者として日本のフリーのゲームプログラマー、後藤誠氏が立った。

 「インディーズゲームの開発者が、子供時代に日本のマリオやゼルダといったゲームに影響を受けていると言っていることをとても名誉に思う。そこで、最近の日本のゲームはどう思うか?」と聞いた。「日本のゲームはホント、最低だね」。マイクを最初に握ったカナダ人のインディーズゲーム開発者フィル・フィッシュ氏は、こう短くコメントした。

 会場は一瞬凍り付き、ざわついた。他の講演者はフォローを入れるようなコメントをしたが、後藤氏はそうした発言が戻ってくるとはまったく想像していなかったために、ショックを受けてすぐに会場を立ち去った。

■大騒ぎになったフィッシュ氏の発言

 このフィッシュ氏のコメントは、その夜、米国のゲームメディアで報じられたことで、大騒ぎに発展した。フィッシュ氏のツイッターアカウントには全米から非難が集中。「あまりに失礼な発言ではないか」「文化を批判することはひどい」などなど、日本のゲーム愛好家からの批判が一晩中続いた。

 フィッシュ氏はそれらの発言に対して、さらに発言している。「ツイッターで自分がコメントをしたのは最近の日本のゲームに対して考えていたことだ」と、向けられた批判を訂正するように求めたり、「国や文化を批判したのではない」といった書き込みもしている。しかし、彼のツイッターには一晩中、大量のコメントが押し寄せ、最後には「もう勘弁してくれ」というニュアンスの発言になった。

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