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サッカーコーチング(城福浩)

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長友のインテルはなぜつまずいたか 「分析」の重要性

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2011/9/28 7:00
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 監督として選手を指導し、チーム作りをし、試合を戦う。その手前の段階で「分析」という作業は絶対に欠かせない。指導する選手にはそれぞれストロングポイントとウイークポイントがある。その集合体であるチームにも長所と短所がある。それらをどう肉付けし、そぎ落とし、組織として機能させていくか。試合になれば、そこに対戦相手という要素も加わるから事態はさらに複雑になる。

■単に長所や短所を列挙することではなく…

 私が考える分析とは単に長所や短所を列挙することではない。「ケネディ(名古屋)は大きいから高さに気をつけよう」「永井(名古屋)はめっぽう速いから注意しろ」といくら口を酸っぱくしてもケネディの身長は小さくならないし、永井の足も遅くはならない。

 それは単なる現象というか、表面的に見えているものを言葉にしているにすぎない。選手にすれば言われなくても分かっていることを改めて言葉にされても何の役にも立たない。

 分析とは、自分たちと相手の特長やら弱点やら一切合切を試合の中に落とし込んで、実際に何をすべきなのか具体的な策を導き出すことである。

 優れたドリブラーを止めることがテーマなら、その選手を止める方策と同時にパスの出所は誰かも探る。配球役が特定できたらマンマークをつけることや、マーカーを一人割くことで自分たちの良さが消えてしまうリスクも計算する。

 そういう推論を幾つも立てながら、数限りない組み合わせの中からその時点でのジャストと思える落としどころを探り当てる。その全過程が分析なのだと私は思っている。

■システムの問題が主因とされているが

 分析を誤ると、チームは時にとんでもないところに行ってしまう。日本代表の長友佑都が所属するイタリアのインテル・ミラノの今季の不振がそうだろう。

 表面的には今季から指揮を執ったガスペリーニ監督がやり慣れた3―4―3システムをチームに無理にはめ込もうとして失敗したことが主原因とされている。3バックがうまくいかないと4バックに変えたり、大黒柱のスナイデル(オランダ代表)を使ったり外したり、采配が迷走したのは確かである。

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