集まれダイバー 三陸の海をきれいに

2011/8/28 11:24
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 スキューバダイビングで潜水し、海中のがれきを撤去する「三陸ボランティアダイバーズ」。岩手県大船渡市を中心に漁港や川のがれきの撤去を行っている。プロの潜水士から一般ダイバーまで、4月のスタートから約60人のボランティアが関わった。豊かな三陸の海を取り戻すための努力が続けられている。

「せーの」。インストラクターに続き、ダイバーが息を合わせて海に飛び込む。8月21日、がれき撤去が進んだ綾里(りょうり)港の安全なポイントに潜る「チャリティーダイビング」が行われた。参加費から1人3000円を漁協に寄付する

「せーの」。インストラクターに続き、ダイバーが息を合わせて海に飛び込む。8月21日、がれき撤去が進んだ綾里(りょうり)港の安全なポイントに潜る「チャリティーダイビング」が行われた。参加費から1人3000円を漁協に寄付する

潜り始めると、繁茂するアマモの中に隠れるヨウジウオの稚魚を見つけた。アマモは小魚のゆりかごだ

潜り始めると、繁茂するアマモの中に隠れるヨウジウオの稚魚を見つけた。アマモは小魚のゆりかごだ

まとめて引き揚げるために集められたがれきに見入るダイバー。通常、水中作業はプロのダイバーのみが行うが、6月から月に1回程度開くチャリティーダイビングでは、一般のダイバーが水中の様子を知ることができる

まとめて引き揚げるために集められたがれきに見入るダイバー。通常、水中作業はプロのダイバーのみが行うが、6月から月に1回程度開くチャリティーダイビングでは、一般のダイバーが水中の様子を知ることができる

さらに進むと、流木に網やロープが絡んでいた。「下をくぐらないように」。インストラクターがメッセージボードに書いて注意を促した

さらに進むと、流木に網やロープが絡んでいた。「下をくぐらないように」。インストラクターがメッセージボードに書いて注意を促した

海藻の上を泳ぐタナゴの群れ

海藻の上を泳ぐタナゴの群れ

チャリティーダイビングを終えた米田彩冬子さん(中)は、「がれきが片付けられていく様子が分かった。かわいい生き物もたくさんいて感動した」と話した。明日は海中のがれき除去を陸上からサポートする

チャリティーダイビングを終えた米田彩冬子さん(中)は、「がれきが片付けられていく様子が分かった。かわいい生き物もたくさんいて感動した」と話した。明日は海中のがれき除去を陸上からサポートする

三陸ボランティアダイバーズのリーダーは、花巻市出身のダイビングインストラクター佐藤寛志さん(37)。愛称は「クマちゃん」。長期的な活動を考え、特定非営利活動法人(NPO法人)の法人格取得に向け手続きを始めている

三陸ボランティアダイバーズのリーダーは、花巻市出身のダイビングインストラクター佐藤寛志さん(37)。愛称は「クマちゃん」。長期的な活動を考え、特定非営利活動法人(NPO法人)の法人格取得に向け手続きを始めている

ボランティアダイバーらが寝食をともにする「クマハウス」。夜、佐藤さん(中)が震災前に撮った水中写真を見て、「こんなにきれいなんだ」と歓声が上がった(8月20日、岩手県陸前高田市)

ボランティアダイバーらが寝食をともにする「クマハウス」。夜、佐藤さん(中)が震災前に撮った水中写真を見て、「こんなにきれいなんだ」と歓声が上がった(8月20日、岩手県陸前高田市)

越喜来(おきらい)漁港の海中がれきの撤去に向かう佐藤さん。「地元の海は自分の家みたいなもの。きれいにしないことには生活が始まらない」

越喜来(おきらい)漁港の海中がれきの撤去に向かう佐藤さん。「地元の海は自分の家みたいなもの。きれいにしないことには生活が始まらない」

佐藤さん(左)らダイバーが水中でがれきにロープを結わえ、陸上でボランティアが引き揚げる

佐藤さん(左)らダイバーが水中でがれきにロープを結わえ、陸上でボランティアが引き揚げる

前日にチャリティーダイビングで潜った米田さん(右)も陸上作業に加勢。引き揚げたタイヤや棚に付いたヘドロの匂いが立ちこめる

前日にチャリティーダイビングで潜った米田さん(右)も陸上作業に加勢。引き揚げたタイヤや棚に付いたヘドロの匂いが立ちこめる

広島県から来た大学4年の小林佐和子さん(22)は、12月末まで長期滞在を決めた。「義援金は出せないけど、何かがしたかった。誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分がやる」

広島県から来た大学4年の小林佐和子さん(22)は、12月末まで長期滞在を決めた。「義援金は出せないけど、何かがしたかった。誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分がやる」

津波で崩れた堤防には海藻が生えている(写真左)「海の生き物を見ると力強さを感じる」と佐藤さん(写真小左上から時計回りに、コモンウミウシ、ムラサキウニ、ホヤ、リュウグウハゼ)

津波で崩れた堤防には海藻が生えている(写真左)「海の生き物を見ると力強さを感じる」と佐藤さん(写真小左上から時計回りに、コモンウミウシ、ムラサキウニ、ホヤ、リュウグウハゼ)

綾里漁港のがれき撤去に集まったメンバーとボランティアら。佐藤さん(中央)の呼び掛けで始まった被災地の豊かな海を守る取り組みが着実に実を結びつつある(記載のないものはすべて8月21、22日、岩手県大船渡市で)=写真 浅原敬一郎

綾里漁港のがれき撤去に集まったメンバーとボランティアら。佐藤さん(中央)の呼び掛けで始まった被災地の豊かな海を守る取り組みが着実に実を結びつつある(記載のないものはすべて8月21、22日、岩手県大船渡市で)=写真 浅原敬一郎

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