ビジネスに徹し「成長期」(米国サッカーNOW1)

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2010/5/18 7:00
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 サッカーの米国代表は昨年のコンフェデレーションズカップでスペインを倒し、決勝でブラジルを苦しめた。6大会連続のワールドカップ(W杯)出場となる常連国はもはや「サッカー不毛の地」ではない。その発展を支えてきたのは、ビジネスに徹する北米のプロリーグ。存在感を高めている米国サッカーのいまをリポートする。

得点を喜ぶニューヨーク・レッドブルのイレブン。専用スタジアムが新設され、認知度も高まっている=AP
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得点を喜ぶニューヨーク・レッドブルのイレブン。専用スタジアムが新設され、認知度も高まっている=AP

「すでに人気だよ」

 いつになったら米国のサッカー人気は高まるのか――。米国プロリーグ、「メジャーリーグサッカー(MLS)」のネルソン・ロドリゲス副社長はそんな問いを聞き飽きたという。「すでに人気だよ。サッカーは国民に受け入れられている」

 ボールをける子どもや若者の数も多い。ただ、サッカーは週2回程度のレクリエーションとみられがち。学歴がものをいう社会で、サッカー少年たちは大学進学を選び、キャリアを終えてしまう。問題は、サッカーがプロスポーツとして認知されにくいことだった。

 野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、アイスホッケーが4大プロスポーツとして幅を利かせるこの国で、MLSが産声を上げたのは1996年。後に共同代表となるアイバン・ガジデスらの手で青写真は描かれた。

「インフラは整えた」

 地域密着という理想郷を追い求めてきたのが日本のJリーグなら、MLSは「投資と収益性」というビジネスの原則を出発点とし、成長過程にある現在もそこを踏み外さない。「我々はまだ若い。最初の5年は生き残りに必死だった。でも、この15年でインフラは整えた。成長期はこれからさ」と同副社長。

 現在、MLSには「良いオーナー、正しい市場分析、適切なスタジアム」という3原則にかなった16クラブが存立するが、選手が交渉・契約する相手はクラブでなくリーグ。この仕組みがクラブ間の競争による年俸高騰を押さえ込み、リーグ全体の人件費を落ち着かせる。外国人を除けば、各クラブが投じる年俸総額の上限は約2億5千万円。「広大な国だから20以上のクラブを抱えることはできる」(同副社長)というが、リーグに携わる成員が受け取るパイの一切れ一切れを小さくしかねないエキスパンション(拡大路線)へと急ぐつもりはないという。

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