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“綾子チルドレン”、女子ゴルフ界で羽ばたく
ゴルフライター 月橋文美

(1/2ページ)
2010/4/20 7:00
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 岡本綾子が手塩にかけて育てる「4人の門下生」がいる。表純子(36)、青山加織(24)、服部真夕(22)、森田理香子(20)。性格も、プレースタイルもまったく異なる彼女たちが「世界の綾子」の指導を受けて、日々成長中だ。開幕から韓国勢に席巻される今季の国内女子ゴルフ(LPGA)ツアーに、新たな風を吹き込むのは、この“綾子チルドレン”かもしれない。

岡本お手製のおにぎり

 4月のあるトーナメント会場近くの寿司屋で、ほろ酔いの岡本に女将から声がかかった。

 「綾子さん、ご飯が炊けましたよ~」

 飲みかけのグラスを置いたまま、厨房(ちゅうぼう)へと消えた岡本。20分後に席に戻ったその手には、弟子たちの名前とホテルの部屋番号を書いたメモが張り付けられた、小さな袋が4つ握られていた。小さなメモをよく見ると「おかか」「梅」「こんぶ」などの文字が……。岡本の手製のおにぎりである。

 翌日のラウンドを控えた選手たちを早めにホテルに帰し、自らは関係者らともう一杯。この店に来る時、その後の“お約束”が文字どおり「手塩にかけた」弟子たちのための朝食用おにぎりなのだ。信じがたいことに、この小さな袋を岡本自身が、階の違う部屋にバラバラに泊まる表、青山、服部、森田の部屋のノブにかけに行く。夜中の駅前ホテルの廊下に、白い小袋が点々と揺れていた……。

08年ごろから岡本の指導力注目

 岡本の指導力が注目を集めはじめたのは2008年10月、服部がIDC大塚家具レディスでプロ2年目にしてツアー初優勝を飾ったころからだっただろう。当時は、プロデビュー後から指導を始めてちょうど1年の服部と、十年来折に触れてアドバイスを続けてきた表、そして同年の夏、正式に岡本に弟子入り志願した青山の3人が門下にいた。

 服部の初Vから1カ月後、前年にシードを落としていた表がシーズン出場最終戦で4位タイに入り、シード復帰。青山はファイナルQTで17位に食い込み09年のフル参戦権獲得と、それぞれが第1目標をクリアした。

4人そろってシード権獲得

 昨年秋からは門下最年少の森田が参入。服部が賞金ランキング15位、森田は27位、青山は35位、表は43位と、4人そろってシード権を獲得し、ツアー内では一大勢力のひとつになった。

 岡本の教え方は、型にはめずに個性を生かしながら、弱点を補強していくのが基本。だから、別々にゴルフを覚えてきた4人は、スイングもまったく似ていないし、セールスポイントもそれぞれ違う。

 岡本は世界を制したその目で、一人ひとりの心技体を見抜き、個別指導を行っている。シーズンオフには、4人それぞれが別の場所でトレーニングや打ち込み、スウィング改造などに取り組むが、彼女らを一堂に集めるのは、開幕戦直前の数日間だけだ。例えば、今オフの岡本は、午前中に群馬・高崎で練習する服部を指導し、午後、千葉へ移動して青山のスウィングをチェック、翌日は京都へ飛んで森田を見る……といったハードスケジュールをこなしていた。

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