アニメやゲーム開発資金、ネット通じファンから調達
クールジャパン後押し

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2013/9/25 7:00
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 特典と引き換えに、消費者からインターネットで事業資金を集める「クラウドファンディング」。日本発の事例は少額にとどまっていたが、8~9月に約6000万円、約1億円を集める大型案件が相次ぎ成立した。ジャンルはアニメとゲームという日本のお家芸。「クールジャパン」の新たな事業モデルになるのか、両プロジェクトの責任者に聞いた。

クラウドファンディング インターネットを通じ、個人から事業資金を募る手法。米キックスターターの場合、事業者が設定した目標額を超えると成立。応募額は10ドル、50ドルなど多段階で設定でき、支援者は額に応じた特典を得る。米調査会社は2013年の世界の市場規模が前年比9割増の51億ドルと予測。日本では金融庁がベンチャー育成への活用を検討中。

トリガー 大塚雅彦氏

トリガー 大塚雅彦氏

 舞台は米クラウドファンディング「キックスターター」。アニメ制作会社のトリガー(東京・杉並)は、劇場公開した映画の続編「リトルウィッチアカデミア2」の制作費用として62万ドルを調達。日本を中心にゲームクリエーターがチームを組んだ「プロジェクトフェニックス」は101万ドルと大台に乗せた。

――なぜクラウドファンディングの活用を決意したのか。

 トリガーの大塚雅彦社長「リトルウィッチアカデミアの前作は文化庁の支援事業に採用され、3月に劇場公開しました。ただ、映画館数は少ないので広くは知れ渡らない。英語字幕をつけてユーチューブで無料公開したところ、90万回も再生されました。視聴者のコメントのなかに『タダで見て申し訳ない』『キックスターターで応援したい』という内容があったんです。そこで続編の制作費の一部を募集することにしました」

(C)Y.YOSHINARI/TRIGGER
▼「リトルウィッチアカデミア2」 前作は3月に劇場公開。欧州の魔女学校に入学した女の子が、友達と共に危機に立ち向かう。「2」は40分の新作として2015年の完成を予定。制作会社のトリガーは11年設立。大塚雅彦社長は「新世紀エヴァンゲリオン」などの制作に携わった。
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(C)Y.YOSHINARI/TRIGGER
▼「リトルウィッチアカデミア2」 前作は3月に劇場公開。欧州の魔女学校に入学した女の子が、友達と共に危機に立ち向かう。「2」は40分の新作として2015年の完成を予定。制作会社のトリガーは11年設立。大塚雅彦社長は「新世紀エヴァンゲリオン」などの制作に携わった。

 プロジェクトフェニックスの由良浩明ディレクター兼プロデューサー「実力あるクリエーターたちと大手企業ではできないゲーム作りをしたかった。日本を中心に9カ国27人。(無料通話ソフトの)スカイプなどを通じ、他の仕事をこなしながら制作しています。メンバーの報酬は売り上げ配分なので今はかかりませんが、キャラクターや背景の3D画像だけは他に人手が要る。その人件費に必要な10万ドルを調達しようと考えました」

――リトルウィッチの支援者は約8000人、フェニックスは約1万6000人。なぜこれだけの人に広まったのか。

 大塚氏「ユーチューブの他にもツイッターやフェイスブックで英語で情報を発信していました。7月には米国最大のアニメイベントで前作を上映、約1000人が来てくれました。そこで続編制作を発表すると、大歓声をもらいました」

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