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福島空港、国際定期便復活へ奮闘 チャーター便の成否カギ

2013/6/26 4:00
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 東日本大震災後、運休が続く福島空港発着の国際線定期便の復活に向けて、県や旅行・航空業界が奮闘している。今年度は7月から、韓国アシアナ航空が福島―ソウル間で昨年度を大幅に上回る本数のチャーター便の運航を予定。関係者は「チャーター便の成否が定期便再開の試金石になる」としてツアーの販売などに力を入れている。

 「韓国への旅行需要が(全体として)落ちている中では健闘している」。エイチ・アイ・エス郡山営業所(同県郡山市)の担当者はこう声を弾ませる。

 同営業所は福島空港をアシアナのチャーター便で7月13日に出発するソウルツアーを完売した。「定期便が復活すれば、韓国・仁川経由でサイパンやアジア各地に行くツアーなども企画でき、旅行業界の活性化につながる」と期待を寄せる。

 仙台市の旅行会社ツアー・ウェーブも7、8月出発分をほぼ完売。担当者は9月以降分の販売に向け「定期便再開にはチャーター便で実績を示さなくては。ここが正念場なので頑張りたい」と意気込む。

 震災前まで、福島空港はソウル路線が週3便、中国・上海路線が同2便運航。県内企業などのビジネス客が主に利用していた上海便に対し、ソウル便は韓国から訪れるゴルフ客が利用の中心だった。韓国では福島空港周辺のゴルフ場や温泉の人気が極めて高く、「震災がなければ2011年4月から週5便に増える予定だった」(県空港交流課)という。

 県は昨年から、国際線の再開に向けた活動を本格化。佐藤雄平知事が訪韓して韓国政府に働き掛けるなどした結果、韓国は昨年7月、東京電力福島第1原子力発電所事故を受けた日本への渡航制限を緩和。これを受けアシアナ航空が同12月から今年3月、チャーター便計12便を運航した。

 関係者が今年度を「正念場」と位置付けるのはアシアナがチャーター便を大幅に増便し、7月以降計44便の運航を決めたためだ。

 アシアナの金玉鉉・仙台支店長は「原発事故への韓国内の不安は依然強く、増便の社内折衝は難しかったが、福島の観光資源がもったいないと考えた」と話す。その上で「韓国からのゴルフ客は一定数を確保できる。日本から韓国に向かう客が増えるかどうかが定期便再開のカギになる」と指摘する。

 このため県は国内の旅行会社などへの情報提供を積極化。旅行商品の企画などを支援している。

 一方、上海便は昨年度にチャーター4便が飛んだが中国は日本への渡航制限を続けており、増便などの展望は開けないのが現状だ。

 県は今後も中韓両国に対し、原発事故に関する正確な情報の発信や、県内の観光名所のPRなどに努めていく方針だ。

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