井村屋あずきバーが硬い理由 中部・関東の技対決
鋳物・ビジネス靴…光る企業紹介

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2012/8/11付
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 多くの個性的な企業がひしめく関東。ものづくりの中心を自負する中部。両地域ともに他社にまねのできない製品を作る企業が割拠している。菓子など身近な分野で技を競い合う、光る企業を並べて紹介する。

(1)アイス編

■フタバ食品「サクレレモン」 食べやすい軟らかさ追求

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 薄くスライスしたレモンが乗った、さっぱり味のかき氷。フタバ食品(宇都宮市)のカップ入り氷菓「サクレレモン」は食べやすい軟らかさが売り物だ。そもそも「サクッと」すぐに味わえることが商品名の由来のひとつだ。

 「氷がシャーベット状なので冷凍庫から出してすぐにスプーンが入る」と同社の斉藤龍樹取締役企画部長は話す。通常のかき氷アイスと違い、冷凍してもカチカチにならない。

 秘密は容器にある。通常のカップアイスで使う薄い素材だと、冷気が中まで伝わり硬くなる。しかし厚みがあり軽いポリプロピレン製を使うため、冷凍庫内の冷気を遮り食べやすいシャーベット状を保てる。

 発売以来27年を経た定番商品のサクレレモンは、フタバ食品のアイス部門の売上高の3割を占める。最近は地元・栃木県出身のお笑いコンビ「U字工事」を使った販促が奏功し、2010年の年間販売個数は3800万個と前年のほぼ倍増になり、その後も同水準を保っている。6~8月に年間の7割を売り上げるため、今後は冬場の売上高アップが飛躍のカギになる。

<相手を語る>
 加藤光一・井村屋開発部低温開発チーム長 フタバ食品の製品はレモンなど、若者が好みそうなフレーバーを使ったものが多い。サクレレモンのブランドイメージも定着している。

 

■井村屋「あずきバー」 硬めが和の風味引き出す

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 津市に本社を置く井村屋の「あずきバー」は小豆の風味と食感を残した「和」の氷菓だ。60~70代の高齢者にファンが多いロングセラーだが、食べるには意外と硬い。ただ、これには理由がある。

 原材料は小豆、砂糖、コーンスターチ、塩のみ。食品添加物は一切使わず、凍っても軟らかい脂肪分を含む乳製品も入らない。和風の自然な風味にこだわるがゆえの硬さだ。「素材を生かした味わいで飽きがこないからかリピーターが多い」(同社)という。

 アイス1本あたり小豆は100粒入っている計算。一部の豆粒はそのまま残し、小豆の風味が口に広がる。販売は家庭向けの箱タイプ(6本入り)が8割以上を占める。工場では自動選別機で不純物などを取り除いた小豆を炊き、砂糖とコーンスターチを合わせる。最後に小豆の風味を引き立たせる塩を加え、冷やして固めれば完成だ。

 1973年の発売から売上高を伸ばし小売りの店頭に定着。売り先は米国など海外にも広がる。2011年度の販売本数は2億3900万本で、12年度の目標は3億本という。

<相手を語る>
 斉藤龍樹・フタバ食品取締役 井村屋は商品展開が幅広く多彩なノウハウを持っている。あずきバーは季節を問わず売れる商品で、当社も1年を通じて売れる商品を作りたい。

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