Tech Frontline

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

「るるぶ」とスマホアプリが連動、画像認識で観光情報に直リンク
2次元バーコード不要、画像をキーにクラウドで照合

(1/2ページ)
2012/7/10付
共有
保存
印刷
その他

 JTBパブリッシング(東京・新宿)は10日、観光地の詳細情報を紹介するスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)アプリ「るるぶ」に画像認識技術を応用した新機能を追加した。既にiPhone版とアンドロイド版を合わせて100万弱がダウンロードされている同アプリは、累計発行部数4億部を超える旅行情報誌「るるぶ」と情報サイト「るるぶ.com」を連携させる役割を担う。

「るるぶ」アプリを起動し、右上の「誌面連動」ボタンで誌面を撮影する
画像の拡大

「るるぶ」アプリを起動し、右上の「誌面連動」ボタンで誌面を撮影する

 ユーザーが誌面を撮影すると、アプリが誌面に掲載されているレストランや観光名所などの画像を解析。その結果を基に「るるぶ.com」にアクセスし、誌面には掲載されていない写真や所在地、他のユーザーの口コミなどをスマホ画面に表示する。1クリックで地図を呼び出したり、表示されたページから直接レストランなどに電話をすることもできる。13日に発売する「るるぶ西宮市」(5万2000部)から対応を始める。

 同サービスは、デンソー子会社のデンソーアイティーラボラトリ(東京・渋谷)が独自に開発した画像認識技術「CARD(コンパクト・アンド・リアルタイム・ディスクリプター)」を活用する。

 まず誌面の画像データをあらかじめクラウドサーバーに格納しておく。ユーザーがスマホアプリで「るるぶ」の誌面を撮影すると、誌面イメージがクラウドサーバーに送られ、色や写り込んでいる物体の数、角度などを「特徴点」として数値化。格納されている画像の特徴点と高速で照合する。一致する画像を見つけたら、この画像にひもづいた店舗や観光名所の一覧をデータベースから抽出してスマホ画面に表示する。ユーザーが一覧から興味のある場所を選択すると、JTBパブリッシングの情報サイト「るるぶ.com」内の詳細ページが表示される。

画像認識技術「CARD」で「るるぶ」を撮影した画像。緑の線が一致した「特徴点」
画像の拡大

画像認識技術「CARD」で「るるぶ」を撮影した画像。緑の線が一致した「特徴点」

 デンソーアイティーラボラトリは今回、JTBパブリッシングに提供した要素技術をiPhoneアプリ「CARDesc」で公開している。試しに、発売済みの「るるぶ京都」を撮影してみたところ、1ページで1000前後の特徴点が検出された(左の画像を参照)。白く光っているのが特徴点で、照合の結果一致した点が緑の線でつながれている。

 2つの画像の同一性を判断する際には、特徴点を1つずつ照合するが、その際には各点を特徴点が持つベクトルの距離を計算して照合する。しかし特徴点が多い複雑な画像ほど計算量が膨大になりデータ容量が増加、照合にも時間がかかるという難点があった。

 デンソーアイティーラボラトリはこれら特徴点をバイナリ(2進数)データで定義。特徴点を導くための計算にかかるデータ量を30分の1程度まで減らすことに成功した。

 バイナリ化は照合処理の高速化、データ量の軽量化にもつながる。条件によって左右されるものの、数百枚の画像の中から一致する画像を検索するのにかかる時間は500ミリ秒程度。計算に必要とするサーバー内のメモリー使用量も、画像100枚で500キロバイトほどだという。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 次へ
共有
保存
印刷
その他

電子版トップテクノロジートップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!

【PR】

Tech Frontline 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

アプリ「Bリーグスマホチケット」を使うユーザーは、チケット購入、友だちへのチケット送付、入場、情報受け取りなどがアプリ1つで完結する。入場時は電子スタンプを活用する

チケットの6割アプリ経由で購入、Bリーグ好調なワケ [有料会員限定]

 2016年9月に開幕した男子プロバスケットボールのBリーグが順調だ。日程の半分強を消化した2017年1月末時点で、1部に当たるB1の1試合当たり平均入場者数は2711人と昨季から29%増加。入場料収…続き (3/28)

JR西日本エリアを運行する山陽新幹線の「N700系」

JR西、乗務員に8600台iPad ダイヤ乱れの影響を即把握 [有料会員限定]

 西日本旅客鉄道(JR西日本)は2017年度に、西日本エリアで運行する全車両の乗務員を対象に計8600台のiPadを導入する。iPadには、いずれも独自に開発した「列車運行情報一覧アプリ」や、新幹線乗…続き (3/27)

図2 新技術によるHUDの試作機。時速40kmのときは40m先、時速80kmのときは80m先といったように、走行速度に合わせてメーターなどの表示の焦点位置を変えることもできる

視点移動しても「使える」ヘッドアップディスプレー [有料会員限定]

 コニカミノルタは、ヘッドアップディスプレー(HUD)上で、車両や歩行者などの位置を示す枠(カーソル)を、運転者の視点が動いてもずれないように表示する技術「3D AR HUD」を開発した。2018~1…続き (3/24)

新着記事一覧

最近の記事

【PR】

日経産業新聞 ピックアップ2017年3月28日付

2017年3月28日付

・京セラ 半導体製造装置用セラミック部品 米で5割増産
・白発光の防虫用LED ペンタクト 工場・倉庫作業しやすく
・富士フイルムHD 環境情報の報告システム刷新
・英プライメタルズ 製鉄プラントの保守サービスを強化
・ディノス・セシール 婦人服通販、店舗で試着OK…続き

日経産業新聞 購読のお申し込み
日経産業新聞 mobile

[PR]

関連媒体サイト