日本経済新聞

9月3日(水曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

技術で創る未来

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

「ことづくり、重要に」帝人・長島会長 世界で価値創造
産業技術会議シンポ

(1/3ページ)
2012/5/10 14:00
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 独立行政法人、産業技術総合研究所が主催する「日本を元気にする産業技術会議」(後援・日本経済新聞社)は8日、「グローバル化時代の研究開発とオープンイノベーション」と題するシンポジウムを日経ホール(東京・千代田)で開いた。長島徹・帝人会長が「グローバル化時代をもの・ことづくりで」をテーマに講演し、ソフトを重視しグローバル市場から見て必要なものを提供して価値を創造する「ことづくり」の重要性を指摘した。

「日本を元気にする産業技術会議」で講演する帝人の長島徹会長(8日、東京・大手町)
画像の拡大

「日本を元気にする産業技術会議」で講演する帝人の長島徹会長(8日、東京・大手町)

 長島氏は品質・性能・コストを中心とする従来型の「ものづくり」から転換するための条件として、「新しい価値を提供するストーリーを構築できるプロデューサー人材が不可欠」とし、ものづくりの現場を担当するディレクター人材との役割分担の必要性を説いた。

 このほか野間口有・産総研理事長が、これまでの大企業や理工系大学に中小企業、文系大学などを加えた多彩なオープンイノベーション、産学官連携新時代への移行を訴えた。

 村上輝康・産業戦略研究所代表は遅れている日本のサービス産業のグローバル化について、「日本は明文化されない暗黙のルールが多い。国籍を超える脱国籍化も課題」と主張した。国籍を越えるコミュニケーションの手段として「英語も大事だが科学的、工学的なアプローチも重要」として、センサーを使った従業員の行動観測技術の可能性などを挙げた。

 シンポジウムでは「“もの”“こと”“ひと”づくりで日本を元気にしよう」と題する中間報告案についても議論した。

 中間報告案に関しては、相沢益男・総合科学技術会議議員が「直面している危機が何か、意識の共有が必要」と指摘。オープンイノベーションについては「何でもオープンにすればいいと安易に受け取られがちだが、自らが『コア(の技術)=強み』を持っていることが前提だ。その周辺でいかに集積して新たな価値を創造するかが大事」と強調した。同会議は月内にも正式な中間報告を公表する。

 ◇         ◇         ◇ 

 グローバル時代の研究開発シンポで特別講演した長島徹・帝人会長は「ものづくり」から「ことづくり」への転換が日本の製造業には不可欠だと強調。「専門性だけでなくプロデューサーとしての能力育成が重要だ」と訴えた。続く講演会では、公的研究機関をテコに研究開発のグローバル化を進める必要性などが語られた。

■企業支援で「ハブ」の役割

「日本を元気にする産業技術会議」で基調講演する産業技術総合研究所の野間口有理事長(8日、東京・大手町)
画像の拡大

「日本を元気にする産業技術会議」で基調講演する産業技術総合研究所の野間口有理事長(8日、東京・大手町)

 「企業が学や官の研究成果などを活用するだけの連携では不十分」。産業技術総合研究所の野間口有理事長は新しい形の産学官連携の必要性を訴えた。企業は技術開発の自前主義では、グローバル時代のスピードに追いつけなくなった。産総研のような公的研究機関は基礎研究から製品化までを一貫して支援する「ハブ」としての役割が求められると強調した。

 公的研究機関だからこそできるグローバル時代の貢献法について「政府が主導する国際プロジェクトへの参加が考えられる」と指摘。国際的な研究のネットワークを広げれば「企業もそのネットワークを活用でき、研究開発のグローバル化を支援できる」と説明した。

 その例として、産総研はインドネシアの技術評価応用庁と共同で、天然ゴムの生産性を向上させる研究開発に着手。これをきっかけに、インドネシアに天然ゴム農園を持つブリヂストンも参加、3月に共同研究の契約を結んだ。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 3ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

長島徹、野間口有、村上輝康、シンポジウム

日経産業新聞のお申し込みはこちら

【PR】

【PR】

技術で創る未来 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

3人の研究者が「未来のマテリアル」をテーマに話し合った(7月29日、仙台市)

材料研究の魅力、熱く 仙台でパネル討論

 【仙台】産業技術総合研究所が主催する「日本を元気にする産業技術会議」(後援・日本経済新聞社)は7月29日、仙台市内で「未来のマテリアル」をテーマにパネル討論を開いた。産総研、物質・材料研究機構(NI…続き (7/30)

夢の材料、探し出せ 「合金の機能向上」研究を紹介

 【仙台】産業技術総合研究所(産総研)が主催する「日本を元気にする産業技術会議」(後援・日本経済新聞社)は7月28日、仙台市で講演会=写真=を開いた。「夢の材料研究」を共通テーマに物質・材料研究機構(…続き (7/29)

基調講演をする横浜国立大学の藤野陽三特任教員(7月23日、東京・大手町)

インフラ老朽化に直面 維持管理へ情報技術を活用

 産業技術総合研究所が主催する「日本を元気にする産業技術会議」(後援・日本経済新聞社)は7月23日、都内で「社会インフラのスマートメンテナンス」をテーマにシンポジウムを開いた。産総研の瀬戸政宏理事は開…続き (7/24)

新着記事一覧

最近の記事

【PR】

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

日経産業新聞 ピックアップ2014年9月3日付

2014年9月3日付

・創業110年、老舗の変身 ハースト婦人画報社 風雲デジタル雑誌
・メドピア、口コミサイト開設 医療機器の使い勝手を共有
・東芝 量子暗号、鍵を大量送信
・栗田工業、欧米でも水処理薬品遠隔管理
・リケン、軽量カムシャフト安く 最大2割…続き

日経産業新聞 購読のお申し込み
日経産業新聞 mobile

[PR]

関連媒体サイト

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について