タイタンを覆う窒素、隕石の衝突が起源 東大解明

2011/5/9付
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 東京大学の関根康人助教らは、土星の衛星「タイタン」を覆う大気に大量の窒素が含まれる理由を室内実験で突き止めた。約40億年前に数千個の巨大隕石(いんせき)がタイタンに衝突し、温度がセ氏2千度を超えて上昇。タイタンにあったアンモニアの氷が分解し、窒素ができたと結論づけた。衛星誕生直後の宇宙を知る手掛かりとなる。英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス(電子版)に9日掲載される。

 タイタンの大気は9割以上が窒素で、2%程度がメタン。タイタン自体が窒素を含む材料でできていたとする学説などもあったが、探査機の調査では否定されたという。

 実験では高エネルギーのレーザーを使い、金属片を隕石のように加速させてアンモニアの氷にぶつけた。秒速10キロメートル以上で当たると100%の確率で氷が熱分解し、窒素ができた。数値計算では、氷から窒素が生じたとすれば、タイタンの大気が含む窒素の量を説明できることが分かった。

 約40億年前の隕石衝突は、土星や海王星の軌道が突然変わり、太陽系内の隕石の軌道も乱れ、惑星や衛星に降り注いだとする仮説が有力とされる。

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