「餅の切り込み」特許侵害認めず 東京地裁

2010/12/1付
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 切り餅がきれいに焼ける技術に関する特許権を侵害されたとして、越後製菓(新潟県長岡市)が「サトウの切り餅」で知られる佐藤食品工業(新潟市)を相手取って製造差し止めと賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であり、大鷹一郎裁判長は請求を棄却した。

 問題になったのは、餅の周囲に切り込み(スリット)を入れることで焼いたときに餅がきれいに膨らみ、形崩れを防ぐという技術。越後製菓が2002年に特許出願、08年に登録された。

 佐藤食品の製品「パリッとスリット」も周囲に切り込みを入れているが、越後製菓が側面だけの切り込みなのに対し、佐藤食品は上下面にも入れており「特許侵害はない」と主張していた。

 大鷹裁判長は判決理由で「越後製菓の特許は切り込みを側面に限定することで、焼き上がり後に餅の表面がきれいに見える効果を狙ったもの」と指摘。上下面にも切り込みを入れている佐藤食品の製品は特許を侵害しないと結論付けた。

 佐藤食品は切り餅や鏡餅などの「包装餅」製造販売でシェアが全国トップ、越後製菓は2位。特許権侵害の差し止めを求める訴訟は民事訴訟法の規定で、東日本では東京地裁が取り扱うことになっている。

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