サラリーマン、家を買うなら60歳・現金で
現役時代は賃貸 資金をためて「終の棲家」を

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2011/8/15 7:00
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 いつかは手にしたいマイホーム。住宅ローンを組むなら働き盛りの今のうちに……と考える人も多いだろう。しかし、住宅は人生最大の買い物。時期や物件を誤ればローン返済で家計が火の車に陥ることも少なくない。生涯にわたる生活設計を考えたうえで、どのタイミングでどのような住まいを選ぶべきかを考えよう。

 「住宅ローンを抱えるリスクはここ数年で格段に高まっている」。ファイナンシャルプランナーの紀平正幸さんは住宅購入を検討する人にこう注意を促している。「定期昇給や終身雇用はかつてのように期待できないうえに、転職やリストラで収入のない期間が生じる危険性は高まっている」(紀平さん)。ちょっと背伸びして購入した住宅のローン返済に窮する家庭からの相談も増えているという。

 相続や親の金銭的支援を期待できない人にとって、間違いのない住宅計画には家庭の貯蓄残高の生涯推移と照らし合わせて考えることが必須だ。現在30代半ばで子ども2人を持つサラリーマン家庭が住宅を購入した場合の貯蓄残高の推移を試算してみた。

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 グラフAのベージュの部分は、35歳で貯蓄1000万円を持ち、年収600万円の夫と専業主婦の妻、未就学児2人の世帯が将来を考えて広めの一戸建てを5000万円で購入した場合の推移だ。貯蓄のうち750万円を頭金に充てたとする。一般的な生活費でやりくりしていては、購入当初から常に赤字で、子どもの大学入学など出費が相次ぐ50代には3000万円を超える赤字となってしまうことがわかる。

 夫の年収が700万円だった場合が水色部分。生涯収入が大幅に上がるものの、やはり50代には1500万円を超える赤字を抱えてしまう。かなり切り詰めた家計で生活をしなければならない。

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