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米国のC世代5人 雇用・環境・教育に挑む
C世代記者 駆ける 第9回

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2012/1/20 6:00
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 雇用、環境、教育。米国にも、重いテーマに独自の手法で取り組むC世代が大勢いる。取材で出会った男女5人を紹介する。

ブルックリン・インダストリーズ最高経営責任者(CEO) レクシー・ファンク氏(41)

アートとビジネスの両立を目標に掲げるファンクさん
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アートとビジネスの両立を目標に掲げるファンクさん

 「若いアーティストが生計を立てるのは難しく、アルバイトなどでしのぐしかない。コマース(ビジネス)とアート(芸術)を両立できる会社ができないかと思って始めた」

 ニューヨーク・マンハッタンから巨大な橋を渡ってすぐのブルックリン。衣類やバッグを製造販売するブルックリン・インダストリーズを創業したのは1998年。有望な起業家として注目され、雑誌などで取り上げられることも多い。

 もともと写真家で、155人いる社員の多くがアーティスト。事務所というより工房といった雰囲気の本社を訪ねると、社員たちが新製品の試作や、店舗を飾るディスプレーの考案に励んでいた。ファストファッション大手のように量は追わず、作り手の思いが伝わる手触り感にこだわる。

 地元での雇用創出も重視する。絵柄のついたTシャツはニューヨークでプリントしている。人件費負担を考えれば、楽ではないが、「価格では(他社に)勝てなくても、(地元経済の活性化という)アイデアでは勝ちたい」

 米国内に14ある店舗などでは風力発電の電気を使う。これもコストアップになりそうだが、「風力発電が格好いいということになれば、大企業のエネルギー利用にも影響を与えられる。小さい会社でもトレンドリーダーになれる」。

 写真家の写真を撮るのは緊張すると言いながらカメラを向けると、力強いポーズをとってくれた。

リサイクルバンクCEO ジョナサン・スー氏(39)

景品がもらえるポイント制でリサイクルを促進するスーさん
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景品がもらえるポイント制でリサイクルを促進するスーさん

 マンハッタンに戻り、訪ねたのはリサイクルバンクというベンチャー企業。買った商品のリサイクル活動などでポイントをためれば、景品や割引クーポンがもらえるサービスを米国と英国で運営している。

 「ソーラーパネルを取り付けたり、ハイブリッド車を買ったりするには大きな努力が伴う。そうではなく、毎日、ごく簡単に取り組める点が革新的なところだ」

 ジッパー付き保存袋「ジップロック」で知られるSCジョンソン、コカ・コーラ、ユニリーバといった消費財大手やIT関連企業などがサービス実施のパートナー。単なる販促にとどまらず、これら企業と顧客がリサイクル活動を通じてコミュニケーションする場にもなっている。サイトに掲載するネット広告などが収入源。グーグルやアマゾン・ドット・コムの創業にもかかわった有力ベンチャーキャピタル、クライナー・パーキンズ・コーフィールド&バイヤーズ(KPCB)も出資者だ。

 ポイントを集める会員は300万人を超し、主に主婦層。「僕たちはエコ・キュリアス・マム(エコ大好きママ)と呼んでいる。彼女たちは家族や子どもが通う学校、地域のコミュニティーにもかかわり合いがある。どんな革新的なビジネスも中核となる会員の土台がしっかりしていないとだめだ」

 最後に「CEOのあなたも熱心な会員なのか」と尋ねる。「もちろんそうだが、やはり妻のほうがすごい。CEOより上手(うわて)だから『会長』かな」

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